従兄弟の葬儀があり、帳方でお手伝いをさせていただいた。

我が田舎では、葬儀の金銭管理者を“帳方”(ちょうかた)と言う。

葬式における勘定奉行である。

葬儀委員長の次に位置し、物事を決めて行く。

まずはお通夜、葬儀の大よその参拝者数を掌握する。

その上で、お返し物の数、茶菓子の数、はがきの枚数を決める。

更に、初七日参拝者の掌握、弁当、引き出物の数を決める。

お通夜の夜食、飲み物迄も心配する。

生花、籠盛等の受付、数量調整、そして集金、支払も行う。

そして、メインは香典の集計、記帳である。

大体、4人体制で行うとスムーズに出来る。

昔は、そろばん片手に、毛筆で香典帳に記入した。

香典袋に通し番号をふる。

開封して、金額の確認をして、封筒を糸で順に綴る。

お金をチェックして、勘定をする人。

そして、名前と金額を記帳する人との分業。

昔は、何回も計算をしないと合わなかった。

初七日が終わる頃、完了すれば早い方であった。

今は、パソコンに任せ、ほぼ一回でご名算である。

更に昔は、商店払いまで、帳方の責任だった。

今は葬儀屋がほとんど行い、一ヶ所で済む。

今迄、何回となく帳方を任されたが、アクシデントもあった。

受けた香典袋にお金が入っていない事が時たまある。

裏に記された金額と中身が違う時もある。

役目柄、本人に確認に行かねばならない。

素直に認める人もあれば、そうでない場合もある。

人間模様も垣間見られる。

  貴重なポジションでもある 寅次郎

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