4月21日、73歳に到達した。

実感は薄い。

自分では正直、63位のつもりだ。

2、3日前から、風邪気味で鬱陶しい。

自室で、横になり読書に耽った。

近頃、こんなに長時間、本を読んだことがない。

何時もの読書は、床に入ってからで、長くはない。

すぐ睡魔に負けてしまう。

関東の上林寅次郎が読まんしょ、と送ってくれたもの。

百田尚樹の“永遠の0”

一気に読んだ。

太平洋戦争で特攻隊員だった人の物語。

特攻隊員の孫が、生き残った隊員を訪ね、祖父の生き様を知る。

“0”とは、当時、世界が恐れた、無敵の戦闘機、零戦のこと。

皇紀2600年に製造をされたので“0”と銘々された由。

寅次郎と同じ年に生まれた、同級生だとは、始めて知った。

主人公の祖父・宮部久蔵は“死ぬべきでない”と思いつつも最後は散る。

読み進むと涙が出てくる。

何と愚かな戦争をしていたのか・・・

人の命を、何と軽く見ていたのか・・・

家族のことなど露ほども考えない、上層部・・・

怒りすら覚える。

寅も、5歳の時、岐阜の空襲で一命を取り留めた身。

あの夜、母に手を引かれ、必死に梅林の山に逃げた。

逃げ遅れていれば、今の自分はない。

あの日の悲惨さは、かすかな記憶の中にある。

73歳の日に、心洗われる本に出会った。

          良き誕生日だった 寅次郎

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