白鳥神社初詣のおみくじ売り場を担当した。
12月31日夜11時頃から、元旦の夜までぶっ通し。
窓を開け放し、寒さと、眠さとの戦いでもあった。
NHKの紅白歌合戦が終わると人々は一斉に動き出す。
元日の午前0時前に、売り場は、臨戦態勢に入る。
篝火がバチバチと音を立てる。
御神酒を振る舞う舞台も、準備完了。
おみくじは、1本=¥100、-
人は、これに今年の運命を知り、賭ける。
「やったぁー!」と大吉の歓声が上がる。
「ちきしょー、もう一丁!」と引き直す酔い人あり。
「大吉をくれ!」と注文する人。
「小吉と半吉はどちらがいいの?」と聞く人あり。
臨時占い師・寅次郎は、その返答に窮する。
皆さん、寒さも感じず、真剣に読んでいる。
事ほどかように、自分の行く末が心配なのだ。
100円に賭けた自分の夢に、悲喜こもごも・・・。
徹夜勤めでかいま見た人生の一コマ。
年に一度、神に頼る弱き人々。
様々な家庭が見える。
様々な親子が見える。
様々な恋人が見える。
様々な友達が見える。
この時、人々は実に純粋だ。
幸多かれと祈る!
この人達との出会い、会話が楽しかった。
今までにない正月だった。
寅は決して“凶”は売らなかった!
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