近所の葬儀に参列したが、それは禅宗だった。

この地域では、めったにお目にかかれない宗派である。

お坊さんは導師を含めて4人と、多い。

楽器がある。木魚、鉦、太鼓、シンバルの四種。

お坊さんは総て綺麗な剃髪姿。

参拝した女性陣は「強く惹かれた!」と後日談。

聞きなれないお経だったせいか、荘厳さも感じた。

式の終わり頃に“喝!”と大声が飛んだ。

ビクッ!とする。

導師が馬の尻尾の様なモノを左右に振っている。

これは何を意味するのか?

これは、死者に“引導を渡す”儀式だと言う。

導師が、棺の前で、仏教の教えの詩を語る。

死者を、迷界から浄土へと導く儀式。

“迷界から浄土へ導く”とは何か?

それは、死者に「死んだ事実」を確実に認識させる。

そして現世への未練を棄て、悟りの仏道へと進むよう説く事。

つまり、「お前は間違いなく死んだ」と言う最終宣言儀式らしい。

「最終的な宣告をして、諦めさせる」と言う事。

引導を渡しても、諦めず、納得しない奴もいるらしい。

この場合は、亡霊となり現世に出てくる・・・時々ある。

「気持ちに踏ん切りをつけて悟りなさい」と“喝”を入れる。
“喝!”とはサンデーモーニングの大沢親分と張本の専売ではない。       
 

            今、喝を入れたいのは永田町だ! 寅次郎


※馬の尻尾の様なモノを“払子”と言うらしい。

 これは、もともとは、ハエや蚊などを追い払う為に使っていたらしい       が、後に、本来の目的から転じて煩悩を払う儀式用の道具となったとの事。
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