先日訪れた、陸前高田市、そこを流れる気仙川。

海から6km上流まで、魔物が荒れ狂った、異様な姿を見せた。

災害前は穏やかに流れ、人々の憩いの場でもあったろうに・・・。

毎日の散歩道である、堤防を歩きながら、災害現場を思い起こした。

ここ長良川は何とも平和である。

川を横断して鯉のぼりが泳いでいる。

すれ違う人は、ダイエットかメタボ位が悩みで、他はなさそう。

歩き終えれば、帰る所は或る。

家族は普段と変わらずにいる。

食べるモノもある。

トイレ、バスの心配はない。

眠る所もある。

学校もある。

友達もいる。

田や畑もある。

働く場所もある。

当たり前の事が、当然と思っている・・我々。

被災された人は「当たり前が」あの日突然無くなったのだ。

この落差は何なのか?

同じ日本人でありながら・・・。

 大日ヶ岳にはまだ残雪がある。

それが解け、白濁りの雪代となり、流れ来る。

そして南へ・・・春が来る。

「雪代が 冬を南に 連れて行く」

その景色は今、陸前高田の気仙川にはない。

ここの春は、何時の事か・・・。

               忘れ難く候 寅次郎
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