我が家の二代目ペット、猫のチビ太(メス)が逝った。

14年間、我々の相手をしてくれた。

猫の14歳と言えば、人間の72歳に相当するらしい。

とすれば、愚生より二歳年上となる。

あと2年生き、16歳となると、人間では80歳。

そうなると、ほとんど眠るようになり、ボケが始まると言う。

猫は死ぬ時、その姿を見せないと言う。

これは、弱ってくると敵に狙われない様に、隠れる為らしい。

隠れて回復を図るが、叶わぬと、そのまま逝ってしまう。

従って人目に付きにくい所を選ぶ結果となるらしい。

14年前、店の2階で泣いていたのを不憫に思い、飼い始めた。

尻尾の短い、真黒な猫で「チビ太」と子供達が命名した。

8年前に家を新築した時、チビ太は新しい家に来なかった。

古い家が壊されるまで、動かなかった。

新しい家に移ったら、壁や戸のいたる所をひっかいてくれた。

折角の新築家屋も無残なものであった。

それでも、チビ太を責める事はせず、愛してきた。

2~3年前頃は、妻の布団に潜り込み、女同士で寝る事が多かった。

この半年前から、鼻が悪くなり、四六時中イビキをかいているようだった。

数日前より、台所に飛びのり、水を飲む元気がなくなった。

最後はコタツの布団で、身を大きく伸ばして、事切れていた。

その姿からして、大往生の様に見えた、と妻は言う。

うるさいと思っていたイビキが聞こえないと、何とも淋しい。

これを機に、ひっかいてくれた壁や戸を修復しようかとも思う。

彼女の爪あとだから、永く残してやりたい気もするが・・・。

               四十九日まで待つか 寅次郎

「ぎゃくてんの寅」-chibi


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「ぎゃくてんの寅」-tumeato

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