本屋大賞の第1位と言うので読んでみた。
徳川4代将軍の頃、日本独自の新しい暦を作るお話。
暦に関する当時の難しい言葉が出てきて最初は読みづらかった。
後半になり、全貌が解ってきて面白くなってきた。
読み終わって、再度前半の部分を読んで、総て納得。
今の測量を知っている者としては、驚異に感じた。
ろくな測量器械も無い時に、日蝕、月蝕を予測する。
それも、かなりの精度である。
方法は、日本中を歩き、星の観測である。
測量器械は、自分達で考案して作った様だ。
そして、そろばんが唯一の武器の様であるが・・・凄い。
主人公・渋川春海が様々な人に巡り合い、新しい暦を作り上げて行く。
登場人物は何れも、物事に前向きで、明るく挑戦的で魅力がある。
物語は主人公が幕府、朝廷を相手に、ドラマチックに展開して行く。
最初に、東京渋谷宮益坂の金王八幡神社が出てくる。
そこには沢山の絵馬が掛けられる。
その絵馬に、数学等の難問を記し、誰か解かれよ!と問いかける。
するとそれを見に来た、誰かが、答えを書く。
正解ならば、出題者が「明察」と記す。
誤答ならば「惜しくも誤」「誤謬にて候」等と書かれている。
情報のない時代、このコミュニケーションが面白い。
この物語の150年位後に、伊能忠敬が登場し、日本地図を作る。
この時とて、トランシットやレベルがある訳ではない。
日本人の偉大さを痛感させられる本であった。
今度上京したら是非、金王神社に行ってみたい。
そして絵馬を掛けよう 寅次郎

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