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【監視カメラは見た!シリーズ】 『ある日の、プレゼント交換』


――ある公園のベンチにて、園内を監視するカメラが見た光景。

それは暇を持て余す職員の目を、大気圏外に飛ばしたものだった。



















 

「ん?なんやえらい賑やかやな~」

















 

「プレゼントの渡し合いかいな!ええな~」
















 

「開けとる開けとる~この瞬間が楽しいやモンな~」


















 

「どれ、こっちの兄ちゃんはなんや?お!手帳やないか!!」



















 

「微笑ましいわ~昼間のこの時間にはもってこいやな」




















 

「お~お~喜んで抱き合ってるやないけ~」



















 

「こっちのはえらい大きい箱やな~しかし」

















 

「ん?中身あるんか?スカスカやん」



















 

「はぁ?!ドリンク一本ぽっきりやと!?」

















 

「ちょぉ?!奪って飲んでるやんか!!可哀相やって・・・」



















 

「・・・なんかヤバい雰囲気になっとるけど・・・大丈夫なん?」


















 

「あ”!!担ぎおった!!なんでや!!」

















 

「ちょぉ!袋に詰め込んで合図打ってるやんか!!誘拐か!?」




















 

「●△■☆%$@!!!!兄ちゃん逃げるんやーー!!」
















 

「ああ・・・絶対絶命の危機やで・・・どうしたらええ・・・」
















 

「お、重くて運べんのか?!」


















 

「ちょぉ、なんか投げたで!に、兄ちゃんもっと逃げんと!!」


















 

「ぐはぁーーーー!!!!」



















 

「あかん、兄ちゃん目を開けたまま気絶しとるわ・・・」


















 

「どどどど、どないしたらええんや!自衛隊に連絡せな!!」


















 

「ん?・・・なんか落として行きおったで・・・なんやろ」



















 

「ベビーローション?こ、これ・・・証拠のブツになるんやろうか・・・」









大阪某所にて、巨大な虎に乗る青年二名を確保。

うち、一人の青年は激しく混乱を起こしている為に詳しい調書は取れず。

この虎の持ち主である、もう一名の青年(仮名S)に事情を伺うが、

「ワイのローションを返せ」と言うだけで疎通は不可能に近い。

尚、三沢基地より今後の動向などが発表される予定だが、

自衛隊の管轄なのかとの議論も行う為、問題解決への道は遠いようだ。


虎は現在、5000缶目のキャットフードを平らげているらしい。

こちらは国家予算で支払われると言う。


――夕暮れ新聞 記者Fより。



【監視カメラは見た!シリーズ】 『釣りアホ日誌』

――釣り客が細々と集う海辺のある砂浜にて、

ライフセーバーの監視カメラが、一人の男を映し出す。












 

「お、兄ちゃん釣りかいな~平日なのにええ身分やで~」
















 

「ん?なんか引きよるで~きばりぃ~」
















 

「兄ちゃん、そりゃ魚やなくサンダルやんか」



















 

「お!また喰いついたんか?!入れ食いやんけ」



















 

「バ、バナナやとぉ?!兄ちゃん、なんの釣りやねん!!」
















 

「ちょぉ?!海水まみれなのに喰うん?腹壊すで!」

















 

「うぉ!椅子から落ちてるやないか!こりゃ~大物やな!!」
















 

「海亀やんか!!ガッツポーズしとる場合なん!?」
















 

「ん?なんや誰か来たようやな」


















 

「ちょぉ?!この兄ちゃん、丸太担いどるやんごっつー!」
















 

「ありゃ?海亀も友達が探しに着たんか・・・」
















 

「なんでバナナを土産に持たせるんやって!!!」

















 

「あはは、サンダル釣ったの言われとるで~」

















 

「ちょぉ?!暴力はあかんって兄ちゃんあかん!!」

















 

「あ~……ほんならお前がせぇって言われたんやな」
















 

「魚やんか!こっちの兄ちゃんはセンスあるわ~」
















 

「また喰いつきおったんか?ええ感じやな~」
















 

「うははは、兄ちゃんら大喜びや~」


















 

「ん?どないした?二人で竿握っとるで・・・」
















 

「なんやその化けモンはぁぁーーーー!!!」





















 

「長年、海を見とるけどあんなん見たことないで・・・どうするん?」


















 

「な、なんやそのオレンジの玉は!?」




















 

「丸太の兄ちゃんが投げおったで!なにが始まるんや?!」




















 

「ちょぉ?!版権無視でそんなん出すんか!!!」

















 

「こ、こっちの兄ちゃんもドえらいモン出すんやろうか・・・?」





















 

「え?・・・なにソレ・・・それ戦う前に寝とるやんけ!!」



















 

「き、気ぃ取り直してもう一発か・・・頑張れ兄ちゃん!!」
















 

「って、寝袋が増えただけやんけ!!!・・・アホやろ」



















 

「あ、フテ寝しよった・・・まあ気持ちはわかるわ」

















 

「丸太兄ちゃんが泣いてるやんか、どうするんやコレ!!」


















 

「魚が呆れて海に帰ってるで・・・まあ、平和に終わってえがったけどな」






この後、フテ寝をする男と泣きじゃくる男を延々と映していたが、
数年後にバナナを乗せた海亀が恩返しにやってきた時、

ふと浜辺に落ちていた雑誌を拾い上げたのに、

あの監視カメラが追った変人二名が写っているのも知らず、

その雑誌はクリーン作戦の処理隊に破棄されてしまい、

永遠にこの時の記録は闇の中へと消え去った。