前回の続きです。(^ω^)




【登場人物】 と 【あらすじ】


【原作】 『水戸黄門』(第40部)
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【原作】 『水戸黄門』(第40部) プロット1
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【プロット】 衆道疑惑 その2


◇ 前回の続き。


水戸黄門御一行が歩いている。


新助とジュンギにたんこぶが出来ている。


格さんの目が赤い。


助さん 「格さん、目が赤いではないか。どうしんだ。」


格さん 「実はな、昨日、一睡も出来なかったんだ。」


助さん 「ほう。何があったんだ。」


格さん 「実はな、あのあと、御老公から御印籠をお返しいただいたのだが、


開けてみると、何故か、アレがなくなっていたんだ。」


助さん 「何だって。」


格さん 「それで、どうしたものかと思ってな。


まさか、御利用になられたのではあるまいか。


とは言え、御老公に直接聞くのもためらわれるし。」


助さん 「恐ろしいことを言うな。考えたくもないぞ。


大体、さすがにそれはないだろう。


御老公のおん歳を考えてみろ。


どう使うというのだ。」


格さん 「そう言われてみれば、そうだよな。


あるいは、何かの薬と間違えて飲んでしまったのだろうか。」


助さん 「いやいや。


何の薬かも分からんものを飲むだろうか。


それに、口に入れた途端に、異変に気がつくだろう。」


格さん 「それもそうだな。


では、一体どうしたと言うのだ。」


助さん 「俺に聞かれても分からん。


御老公に聞いてみるしかなかろう。」


格さん 「では、助さん、聞いてみてくれないか。」


助さん 「おいおい、さりげなく俺に振るな。


御老公に御印籠を渡したのは格さんではないか。」


格さん 「何を言う。


そもそも、あんなものを持ち込んだのは助さんではないか。」


(しばらくして)


格さん 「ところで、助さん、


さっきから気になっていたのだが、お絹がやけにつやつやしているのは何故だろう。」


助さん 「うむ。俺も気になっていたのだが。」




◇ 後日、事件が一件落着して、最後に格さんが御老公に聞いてみる。


格さん 「御老公、非常に聞きにくいことではあるのですが。」


黄門 「何じゃな。」


格さん 「先日、お渡しした御印籠に、なにやら、粉状のものが入っていたと思うのですが。


御印籠をお返しいただいた際に、なくなっておりました。


それが気になっておりまして。」


黄門 「粉? はて、記憶にないが。」


格さん 「そうでしたか。」


黄門 「そう言えば、格さんにお返しする前に、お絹さんが印籠を見せて欲しいと言うので、しばらく貸しましたが。


お絹さんに聞いてみてはどうですかな。」


格さん 「おお、そうでしたか。


(↑感銘に似た、深いため息。)


なるほど。


ようやく、謎が解けました。」


ようやく、納得が行った格さん。


しかし、また、考え込む。


格さん 「しかし・・・。 と言うことは、


相手は誰なんだ。


うーむ、今晩も眠れなくなりそうだ。」


(↑些細なことでいちいち真剣に悩む真面目な格さん。)


(以下、続く。)



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