ヒルティはペシミストについて以下のように言っていますね。
(ペシミスト・・・物事を悲観的に考える傾向の人。悲観論者。厭世家。)


「ペシミストたちを言葉で転向させようとして、無駄な骨を折らないがよい。彼らはそれに反駁してくるし、またそのような言葉の争いになかなか負かされず、その上、出来れば相手の人びとから人生の喜びを奪うことが、ペシミストたちに特別な満足を与えるものだ。なぜなら、人間は不満の中でも、やはり仲間が欲しいからである。できれば、彼らによりよい生活を見せてやりなさい、そして彼らとの言い争いはやめるがよい。人生についての彼らの見解は、彼ら自身にとっても世の中全体にとっても有益ではないが、でも、そのような考え方もありうることだけは、あっさり認めてやりなさい。また、彼らから離れることの出来ない"義務"があるならば、辛抱づよく彼らを我慢しなさい。彼らの考えを変えうるのは神だけであって、われわれにできることではない。」


私たち人間は、救いの手を差し伸べてくれる人の手をつかんで、自分と同じ不幸に引き釣り込むことのないように、気をつけて生きなければなりません。


救いの手を差し伸べてくれる人は、世の中全体から見れば、そう多くはないのでしょうから、大切にしましょうね。


(別のブログからの再録)