今週号のジャンプはハンター休載。
そして来週はお盆休みで合併号ということで、隔週刊化してしまっているのが辛いです。
それでも面白いのでひたすら待ち続けるわけですけど。

以下はネタバレですので、コミックス派の方はご注意下さい。














































































という訳で、No.348「覚悟」。

ハンター試験の時の、パリストンも褒めたクラピカの仕事ぶりが明らかに。

用いられたのは、導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)。
通常時には直接対峙した者の嘘を見抜く能力に加え、更にエンペラータイムの状態では一度会っていることを条件に画像からでも嘘を見抜ける、と。
しかも、漠然と嘘を付いているというだけでなく「虚実混じえている」「大事な情報を隠している」といったことまで判る模様。
これは強力ですね。
他にも、人探しをしたり銃弾の弾道を予測して防いだりもできるので、実に便利な能力。
エンペラータイムの時は人や物探しの性能も向上するとか有り得そうです。
暗黒大陸上陸後も実に使える能力の一つですね。

しかし、問題は嘘を嘘だと自覚せずに忍び込んで来る者。
記憶操作や意識操作できる能力者が存在すれば、今回のハンター試験も突破されてしまう、というのがクラピカの懸念。
まあ、パリストンやビヨンドならそれ位の手は打っておきそうですよね。

しかし、ミュヘルは何で今までハンターライセンスを取らなかったんでしょうね。
あった方が色々便利だったでしょうに。
単に忙しかったからとかでしょうか。


場面はまたカキンのどこぞのホテルかサロンで、バスローブで寛ぐツェリードニヒ・ホイコーロさんの下に移り。
王子たちは電話に出た時、自分のファーストネームを言い合う決まりがあるんですかね。
わざわざ名乗らなくても受話画面で一目瞭然な気もしますが。

そして現れたのは、電話の先でライオンを羽交い締めにするカキン王国第一王子ベンジャミン・ホイコーロ。
あまりにも小者臭が漂っています。
「てーのー」という言葉にビキビキ来ている煽り耐性の低さからも、とても長生きするとは思えません。

カキン国王によると、生き残った一名を次期国王とする、と。
生き残るのがなぜ一名限定としているのかといえば、殺し合いを容認しているからですよね。
逆に、最後の二人が相討ちになった場合などはどうするんだろうと思いますが、まあ国王的には自分が引退した後の世界なんてどうでも良いのかもしれません。

「オレ様」使いと「一人称が名前」.の女って根が同じ、というセリフは冨樫先生の本音っぽいですね。
それ以上、桑原やあきらっきーの悪口は止めるんだ!

しかし、ツェリードニヒは普通にスマホを何台も使ってますね。
ビートル07型みたいなオリジナルガジェットが見たいです。

ツェリードニヒの部下、テータは仲間と共に5人がハンター試験に合格。
ハンター協会が予めカキン王家に連携要請を申し出ていた、とのこと。
B・W号での王子の従事者は一人につき15人までと。

これ、裏でパリストンとツェリードニヒが繋がっていても全く驚きませんね。
互いの目的は全く競合しませんし、寧ろこの状況下だと互いにメリットが大きいです。
ツェリードニヒ的には「信頼できる味方は多い程いいに決まってる」ので、渡航の際に、従事者15人以外にも使える駒は多ければ多い程良い。
パリストンとしてもカキンの事情を解しつつカキンの人間、それも次期国王の筆頭候補と繋がっておくことで、様々な融通が効くようになるでしょう。
それ位のことはお互い準備期間に難なく行えるでしょうし。

悋気の第六王子タイソン、阿呆の第七王子ルズールスの存在も明らかになりましたが、カキンは第何王子まで居るんでしょうね。
ベンジャミンの優秀な兵士の強さ、タイソンの兵士の可愛さが、私気になります。

無知の不知が七つの大罪には足りない、というツェリードニヒ。
この世界にも聖書はあるんですかね。


また話はハンター協会に移り。

元々、十二支んには3つの派閥が存在。

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右上が面白過ぎるんですが。浮動のバカ(バカ)。
パリストンは極左愛国なのか、そうなのか。

それぞれ、派閥ごとに動くことも多く、派閥内ではお互いに能力も知っているが、他の派閥のメンバーの能力は知らない。
ただ、今回の暗黒大陸ミッションにおいては、連携強化の為に全員の能力を開示し共有情報とする、と。
ただ、クラピカは例外で、知らされず、自らの能力を教える必要もない、と。


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ここでのクラピカの表情!
ずっと張り詰めていたので、こんな笑顔のクラピカが描かれるのは何年ぶりのことでしょうか。
そして、それがレオリオの仲立ちがあってこそ、というのがとても良いですね。
冨樫先生はこういう細かい所もしっかり手を入れてくれるので有難いです。

ミュヘル、そして生化学者のユンデは共にミザイストムにも高く評価される人材。
ただ、良い歳の学者がハンター試験に合格できるほどの身体能力を持ってるってどんなだ、とは思いますが(笑)

そして、ミザイストムは内通者がいる可能性を最も警戒。
そして、クラピカに調査を任せて会議で9人に対して牽制。
ミザイは会長を心酔して外見まで変えながらも、今回の遺志(ミッション)の前にビヨンドと会っていたら喜んで彼に協力していただろう、と。
それ程までに人を惹きつけるのがネテロ一族の恐ろしい所。
順番だけの問題であり、立場が違うものがいようといまいと、ミッションを敢行する覚悟として能力を明かすミザイ。
彼の能力はNo.343で実演されていた「密室裁判(クロスゲーム)」。
青で入廷、黄で拘束、赤で退席。
拘束力がどれ程強いのかは気になります。
後は、暗黒大陸基準でいえば宣言の言語を解さない相手や超巨大な相手にも通用するのか、など。

そして、もっと引っ張るかと思ったら早速内通者はサイユウであることが判明。
ただ、そんなあっさりすんなり行くかな、という疑念は晴れません。

ここで思い出すのは元々の十二支のお話です。
子は逸早く出掛けた牛の上に乗り、牛に気付かれぬまま一番最初にゴールへと辿り着いた。
これをそのままキャラに当てはめると、パリストンがミザイストムをそうと知らぬまま操っている、となります。
自らが率先して最初に能力を明かし、クライムハンターという正義の代弁者的なポジション。
であるからこそ、私はミザイストムが一番怪しいと思います。
そして、そのことはクラピカも恐らく考えているのではないか、と。

下手するとチードル以外全員内通者、とかでもおかしくないと思ってしまうのが、冨樫先生とハンターの面白い所です。

早く続きを読みたい!