連載再開6回目。
前号は早くも休載だったので、「あの見開き」などにゴンのように力を振り絞って使い果たしてしまったのか……と危惧していました。
しかし、今号も非常に密度の濃い背景が描き込まれており、一安心。
やはり、連載再開に当たってある程度の描き溜めはあって、それを出し切るまではこのクオリティを楽しみ続けることが出来ると考えて良さそうでしょうか。
それがあと何週保つのかは定かではありませんが……

前号は不掲載でしたが、担当編集へのインタビューにて「これまでの中でも屈指の衝撃的展開が待ってる」と明かされました。
ただでさえ衝撃的展開の多いハンターでこれ以上何があるというのか。
楽しみで仕方ありません。


そんな所で、以下は今号のネタバレ感想になります。
未読の方はご注意を。











































No.346「選択」。
開幕1ページ目で、レオリオとクラピカの再会!
これは嬉しいです!


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二人とも出会い頭の会話が何年ぶりかに会ったとは思えないビジネスライクさですけど。
もっとも、クラピカの大願を考えると、それを知っているレオリオの言動含めそうなるのかな、とも。

レオリオがジンの後を継いで亥、クラピカがパリストンの後を継いで子。
キャラクター的にもピッタリですね(笑)

ハンター協会の内装に、なぜか雷文的な文様。


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V6の場所と領地が明らかにされました。

ハンター文字が示すのはV6の国名。
それぞれ、
ミンボ カキン
クカンユ オチマ
サヘルタ ベゲロセ。


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ベゲロセは343話ではハンター文字ではベゼロセとなっていて、どっちが正しいのだろうと思っていましたが、今話ではハンター文字表記でもベゲロセとなっていました。

今号では、ミザイストムがミザイストルになっているなど、他にもどっちが本当なのか解らない箇所が。
ネーム指定の冨樫文字の解読が難航しているのでしょうか(笑)

こうして見ると、新興国とはいえカキンの領土はオチマ連邦に次いで広い位なのですね。

ヨークシンがあるのはサヘルタ合衆国の辺りであることも解りました。


ビヨンドについて、十二支んの意向としては仮想新大陸までの連行は既定路線。
しかし、その先、暗黒大陸までの連行をどうするかは結論が出ておらず。

危険度の高い任務の内容を聞いて、一般人のように動揺するレオリオを見ると何か安心します(笑)
一方、全く動じずに限らた情報から冷静に現状を分析するクラピカは流石。

そして、パリストンが脱退した現在の十二支んの中にもビヨンドへの内通者がいる、と考察。
裏切り者がいるとしたら誰でしょうねぇ。
ここに来て、ミステリ的な楽しみも付与されました。
『幽遊白書』で言えば、この中に一人乱童がいる!的な。
一番怪しくない人物が怪しいという観点からいうと、こうしてクラピカに説明しており正義の代弁者のような職種と能力のミザイストムが、実は筆頭候補なのではと思ったりもしますが。
しかし、内通者は一人と決まった訳ではないですしね。
前会長のやることですから、むしろ半分以上が内通者だとしても驚くには値せず。

ともあれ、緊張感を保つ楽しみなファクターがまた一つ増えて歓迎です。

そして、ここに来て十二支ん全員の職業と何ハンターなのかが一挙に。

科学班
チードル 医師・法律学者 難病ハンター
ゲル 検視官・薬剤師 ポイズンハンター
レオリオ 医大生 ルーキー

情報班
ミザイストム 民間警備会社経営・弁護士 クライムハンター
ピヨン 言語学者・通訳 古文書ハンター
サッチョウ 探偵・便利屋 お悩みハンター
クラピカ ノストラード組若頭 賞金首ハンター

防衛班
ポトバイ 検事・軍事アナリスト テロリストハンター
サイユウ 格闘家 賞金首ハンター
カンザイ ボディーガード トレジャーハンター

生物班
クックル 音楽家・ダンサー プラントハンター
ギンタ レンジャー 密猟ハンター

チードルはプラントハンターでもないのに、背景に花を背負っているコマが多くて女子力が高いです。

テーブルの上の食い散らかしは生物班の二人の仕業か(笑)

ミザイストムの飲んでいる「お~い待て茶」も気になります。

サイユウの「ビヨンドの監視は俺一人で十分」という言葉、そして戦闘専門っぽい格闘家という肩書が気になります。
ヒソカの採点だと、ピヨンが77点、カンザイが85点、ギンタが90点。
サイユウはどの位なんでしょうね。

ギンタの言うには、ノヴさんはまだトラウマが克服できないのか暗黒大陸までは行けない模様。
ハイドアンドシークは長旅にとても便利そうですし、スクリームがあれば大抵の敵への攻撃手段には事欠かないであろうだけに残念ですね。
同レベルの類似能力者はなかなか見付からない模様。
レアな能力ですし、居たとしてもリスクがリスクだけに素直に協力してくれるケースは少なさそうです。
一方、モラウは協力を快諾と。

ゲルが一緒に防疫対策マニュアル作成中であるというサンビカは、恐らくサンビカ=ノートン。


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彼女もまた、選挙編で登場したキャラですね。
肩書はウイルスハンターでしたので、適材適所。

同様に、凄腕のハッカーであるイックションペがピヨン達情報班に協力する展開もあるでしょうか。

GREED ISLANDの頭文字を冠する制作者達の内、まだ明かされていないSとIが彼らではないかという説もありますが、真相や如何に。


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そして、クラピカはノストラード組若頭。
僅かな期間でそこまで上り詰めた辺り、流石です。

ハンター試験は暗黒大陸渡航に向けて、今年は大幅に日程と形式が変更。
今年、普通にハンターになろうとしていた人達にはちょっと可哀想ですね。
ゼパイルさんは今年も涙目なんでしょうか。

パリストンの後継者であるクラピカの仕事ぶりは、当のパリストンからも褒められます。
一月が経ってハンター試験が終わり、ビヨンド陣営からは一人もハンターにはなれなかった、と。
更に、協専の協力者たちも、渡航班に加わることはできなかったよう。

これ、キメラも全員不合格だったんでしょうかね。


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協専と思われる長髪の男、ミュヘルが登場。
ジンに対して物怖じしない物言いからすると、それなりの手練なのでしょうか。

名前不詳だったビヨンド一味の内の名前が、今号でウサメーン、クルリ、ペコテロと続々判明。
この世界にもマリオがあるんですか。

渡航時の、ビヨンド救出に関する計画はアウトラインだけで全く詰められていない模様。
それだけビヨンドの力を信頼しているということでしょうか。
仮にもアイザック=ネテロの息子の息子ですからね。


そして、最後に突っかかっていった頭にILOVEYOUOKと書かれた、やられモブ臭満点のモヒカン。
彼も協専だと思うのですが、彼は何が目的なのか。
ジン達の力量も読めないほど力不足なのか。
何も考えてないようなバカがビヨンド陣営に加われるのか。
イケメンが突っかかっていく分には「おや、実力者かな?」と思うのに、彼のような如何にもなキャラだとお疲れ様ですとしか思えない不思議。
「勝敗は常に顔で決まるのだよ」とはよく言ったもの。
次回での彼の処遇を思うと、合掌しかできません。

パリストンがいよいよ楽しそうで、観ているこちらも楽しみです。
遂に、ジンの戦闘シーンが描かれるでしょうか。
それともここも未遂で収まってしまうかな。


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しかし、ジンはイボクリによるオーラ操作術から古代語知識までオールマイティ。
一兆個「ん」から始まる単語がある言語ってどんなでしょう。
そして、ゲーム機を幾つ持ち込んでいるのか(笑)
グリードアイランドを創ったくらいですから、ゲームも相当好きなのでしょうけど。

コマによってヒゲが描かれていない所があるのがちょっと気になりました。
ヒゲを剃ると完全に幽助ですね。


本当に、毎回密度が濃くページ数以上に楽しめます。
次の月曜日が来るのが待ち遠しいです。