池袋西武別館2Fでこの連休末まで開催の、フェルメール光の王国展に行って参りました。

何と、こういった展示としては珍しく撮影自由!

尤も、絵画が本物ではなくデジタル技術を用いて作られた複製だからなのですが。


しかし、複製といえどもフェルメールの技巧の冴え渡りは十分に解り、楽しめます。

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フェルメールといえば光の表現、そしてそれに付随する影。
その明暗を一番シンプルに表しているのがこの「天秤を持つ女」だと思います。

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このシャンデリアの造形と光具合など感嘆します。

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風景画も非常に美しいです。


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この糸の精緻さは素晴らしいです。


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天井から吊り下がった球体や、緞帳の質感が見事過ぎます。


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覗き見るようなアングルが興味深い一枚。

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絵に宿るストーリー。
エンブレマータと呼ばれるその意匠は、漫画の起源でもあるとか。


そして、フェルメールといえば

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やはりこれですよね。
「真珠の耳飾りの少女」。



そうしてフェルメールを堪能した後、同じ建物のリブロ4階で催されている「うめデジタル原画展」及び「いがらしみきおI【アイ】・羊の木原画展」も鑑賞してきました。

こちらはどちらも撮影不可でしたので、文章によるレポートだけとなりますが……

うめ先生は、今や液晶タブレットによってフルデジタルで漫画を描かれております。
その制作工程、ネーム→下書き→ペン入れ→仕上げのスライドショーを見られる物。
液タブって、こんなに生きた線も描けるのかぁと私も欲しくなりました(笑)

他にこういった試みは寡聞にして知りませんが、流石スティーブジョブズの漫画も描き時代の先端に立つ作家さんだなぁ、と思いました。

サイン会限定小冊子の「大東京トイボックス」番外編で太陽が坊主になった経緯を描いた漫画も読めて、トイボファンとしては満悦。

個人的に「801号室へようこそ!」があったのが嬉しかったです(^-^)


いがらしみきお先生の生原稿の方は、モーニングの漫画専用原稿用紙に描かれたアナログ原稿。
ほんの12枚程の展示ですが、やはり生原稿は良いですね。
羊の木の方は、のろろが家に闖入して来るシーンでしたが、絵柄のせいもあって「とても綺麗だなあ」という印象。
対して、カラー&薄墨のIの方は、えもいわれぬ迫力を感じました。


南国トムソーヤ1巻を買って退散。
感想を保留しているI2巻と併せて、今夜あたり書きたい所ですね。