消費税増税案が通過してしまいました。

私は増税自体は少子高齢化のこの社会ではある程度仕方ないと考えています。

が、その前に通すべき筋道はある筈。

勿論信じていませんでしたが、民主党は「4年間は議論すらしない」という言葉で選挙を戦いました。




JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
西尾維新, 荒木飛呂彦


天国に行く方法があるかもしれない



西尾維新先生は作中に当然のようにジョジョ用語を出す位に生粋のジョジョファン。

しかも、今回題材・主人公となるのは私がジョジョの中でも最も敬愛するDIO様ッ‼


あの、ジョジョ本編で承太郎が「これを世界に残してはならない」と燃やしたノートの内容その物というではありませんかッ!

そして、私はジョジョも西尾維新先生もすごく……ベリッシモ大好きです。
このコラボレーション「オーバーザヘブン」!期待せずにはいられないッ!

最高潮の期待感に包まれながら読了。




しかし……

正直に言おうッ!
私には「これじゃない感」が拭えません(´・ω・`)

こういう形のジョジョ小説も全然アリアリです!
でも!

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西尾維新先生には

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もっと違う形を期待していた……!


西尾維新先生らしさが、悪い意味での冗長さという形でしか味わえず。

変態達による能力バトルを西尾維新先生の筆致で読みたかった、そう思わずにはいられません。


「スタンド使い達皆で一斉に承太郎達を襲えば良かったのでは?」
「ヴァニラを吸血鬼にしなければ承太郎達は勝てなかったのではないか」

三部を読んで多くの人が思いつくような事へのフォローが為されていたのは面白かったです。

ジョースター卿やエリナの真意に迫る部分も良かったです。

ただ、そもそもDIO様がDIO様らしからぬ所が一番気になりました。


スタンドバトルなんていう単語をDIO様がお使いになるだろうか、こんな卑屈な思考をするだろうか……


承太郎達と戦う寸前まで、このテンションで書いていたというのには不自然さを感じずにはいられません。

この作者、この設定だけで楽しめてしまいますが、もっとやり方はあったように感じてしまいますねぇ。



前回の「恥知らずのパープルヘイズ」のブチャラティに比べると、荒木先生の描かれる中表紙のDIO様を始め良い絵も多かっただけに……


惜しい作品です。


60点 。