黙祷。
一ヶ月経過した今も、震度6クラスの余震がやって来ます。
今日はまた一段と余震が多い。
東京では地震に加え雷も鳴り響き、宇都宮では雹が吹き荒れるなど、正に世界の関節が外れてしまったかのような異常な様相を見せています。
東北では幾度のライフラインの停止などもあり、被災地の方々の気持ちを慮ると心が痛みます。
そんな中で思い出したのは、とある一節。
先の東日本大震災により、東北地方は致命的とも言える大損害を被ってしまった。
尽力虚しく、多くの命と貴重な財産が失われ、正に精も根も尽き果てんばかりであった。
だが……見渡してみるがいい。この死せる大地に在っても尚、逞しく聳える松のごとく、甦りつつある我等が寄る辺を。
傍らに立つ朋友を見るがいい。この危局に際して尚、その眼に激しく燃え立つ気焔を。
我等を突き動かすものは何か。満身創痍の我等が何故再び立つのか。
それは、全身全霊を捧げ絶望に立ち向かう事こそが、生ある者に課せられた責務であり、人々の平穏な日常に殉じた輩への礼儀であると心得ているからに他ならない。
大地に眠る者達の声を聞け。
海に果てた者達の声を聞け。
空に散った者達の声を聞け。
亡くなってしまった方々の想いを、生きている我々が継いで、しっかり生きて行く事こそが最大の餞となるでしょう。
そして、今も苦しんでいる方々の為に、募金でも献血でも物資輸送でも何でもいいので、一人一人が出来る事をして助け合う。
それしかないですね。
奇しくも、今回の震災によって松本徹三氏の指摘 通り、日本人の「誠実さ」「忍耐強さ」という強みと「リーダーシップの無さ」「組織の脆弱性」という弱みが同時にはっきりと浮き彫りになりました。
これは、自分にも当て嵌る部分があるので耳が痛いですが……。
首相は固より、東電社長の様子などを見ていると憤懣遣る方なくなります。
日本のブランド力の低下も大きな問題。
風評被害で、海外の日本料理店等は閑古鳥が泣いている状態のようです。
こういった部分でも政府がしっかりと情報を開示し、毅然と対応せねばならない所。
冷え込む経済を、どうにかして盛り上げていかないとなりませんね。
逆に、民間レベルでは心温まる逸話や活躍が沢山聞こえてくるのは希望といえましょう。
まだまだこれから長く苦しい戦いは続いていきますが、そもそも人生とは辛く苦しい戦いそのもの。
余計な気負いなく、平常に最大限生きて行きたいと思います。
堅苦しいだけではなんなので、最後に。
漫☆画太郎先生の書くドストエフスキー原作「罪と罰」が面白過ぎます。
http://natalie.mu/comic/gallery/show/news_id/47497/image_id/67737
やはり天才ですか。