Euro男子大荒れでしたね。


メダル争いに絡んでくることは間違い無いだろうと思われたエイモズとセレフコ弟がSPを突破できないという大波乱。

銀を取ったセレフコ兄、おめでとうございます。


優勝者のアダムは懲りもせずバックフリップをしてXでいろいろ言われています。

私は彼を見ているとキャンデロロを思い出します。

ロロがNHK杯で正座スピンをした時に私は会場にいたんです。あの時はまだフィギュアに詳しくなかったので「こんなスピンもいいんだ」と思いましたが、演技が終わった時に審査員席の左側にいる審査員方がリンクに降りて審査員全員で協議。

相撲でいうと「物言い」

長くなりそうだったので、そこで私は会場を失礼させて頂いたのですが、次の日に新聞でロロが優勝したけれどスピンで減点を食らってしまい点数はあまり良くなかったと知りました。

以降、スピンはブレードのどこかが氷に付いていなければならないという規則ができたわけですが、まあ選手は審査員の方々の想定外のことをいろいろやるわけです。

一時期エイモズのステップ中のバタフライも有りか無しかみたいなことも言ってましたが、今は取り入れている選手もどんどん出てきています。


アダムに関しては新しい技どころか禁止技ですが「観客に喜んで欲しかったから」という理由はロロに通じるものがあるように思います。

ロロは日本でフィギュアスケートが人気がなかったあの時代でも「日本が好きだから」という理由で何度も来日してNHK杯に出てくれました。そして盛り上げようと頑張ってくれていました。

(マリニンのお母さんも日本が好きという理由で毎年NHk杯に出てきてくれてました)


前述の時のエキシビでは女子の優勝者が同じフランスのボナリーだったので2人でバックフリップを披露して観客をとても喜ばせてくれました。

ただし、ロロは減点を食らって以降は正座スピンやおしりスピン、胡座スピンを試合でやるようなことはなかったと思います。

当時は審査員の心象を悪くするとそれ以降の試合でも悪い点をつけられる可能性があるというのもあったからかもしれませんが、ロロは禁止事項は試合ではしませんでした。

アダムがこれからどのような評価になるかわかりませんが、彼は彼なりにフィギュアを盛り上げたいという気持ちからやったことだと思うので、私には是とも否とも言えません。

ロロはアダムを見てどのように思っているのかな、と気になります。