さぁ長々と綴ってきた第三部め!
お待たせしてすいません!!


サイクルマラソンも終盤に入ってSが膝に痛みを訴え、これ以上のスピードアップはキツそう。
どうやらノンストップでの100㎞は予想以上に負荷が大きかったようです。
確かに、高負荷状態のまま走り続けることは我々には前例のないことです。
それに、思い出してみればSはフラットペダルです。
それでここまで走れるようになっている時点で凄いと思います。
(でも、もしかするとそれが原因で疲労するとフォームが崩れやすいのかもしれませんが・・・)


私は極力Sの負担を減らそうと風避けに徹します。
この時、ホームストレート裏の直線ではかなりの強風が吹いていました。
周りは軒並みペースを落とさざるをえません。
そんな風に負けないように、私はシートの前側に座ってTTポジションでギヤを一つ下げでペダルを踏みます。

しかし、ふと気が付きました。
ただでさえ身体の小さい自分(160㎝)体格が大きいSの前でTTポジションをとると・・・?

Sは風直撃なんじゃないの!?

思わぬところでドラフティング殺しを体得してしまった瞬間でした・・・。
Sよ、すまない・・・。

そこからはなるべく上体を起こして風避けをしつつペースを維持。
しかし、Sの膝は私の予想よりも悪化していたのでした。

S「膝が爆発しそうだ・・・! 早くあと二週終わってくれ・・・」

祈るように痛みに耐えているS。
私は一度ピットで休むことを提案しました。

S「今止まったらたぶん走り出せなくなりそうだこらこのまま行くよ」

そしてホームストレートのラインを過ぎて、残りは二週を切りました。
それと同時に、私はラストスパートの距離を計算し始めていました。
ここまで来れば、Sはサイコンがなくても間違えずにゴールができる。
ならば、私は余力を残すこと無くゴールを迎える為に残った力をすべて絞り出したい。
私は、ラスト一周を切ったら出ようと考えました。

長い坂を登りきり、下りに入って一つ目のコーナーを過ぎた頃、Sは私に言いました。

S「気にせずに先いっていいよ」
私「え!?んー、ラスト一周になったら出ようかと思ってる」
S「そうか」

実は、私はそう答えたとき既に出たくて少しうずうずしてしまっていたのです。
なぜかと言うと、その周の登り坂で追い抜いた人が登り終わる手前で抜き返されたのです。
その人の背中を見ていると、抜き返したくてうずいてしまっていたのです。

まるで心を見透かされたようで驚きましたが、最終的にはSの一言に背中を押されました。

私「すまない、やっぱり行ってくる!ゴールで待ってる!」
S「おう、行ってこい」

快く送り出してくれたSに感謝をしつつ、私のエンジンに最後の火を点火しました。
そして同時に、私の闘争本能もMAXに。
視界に入った自転車は全て抜く!
弱ペダの荒北さんばりの闘争心でペダルを踏む力を強めました。
残りはあと一周半になっていました。


ギヤを一段上げてダンシングで加速。
下りを利用して速度を稼ぐため、ギヤをもう一段上へ。
心拍は既にレッドゾーン。
ホームストレートに来る辺りで速度は30キロを少し上回る辺り。

そしてホームストレートを抜けて残り一周を切り、最後の坂へとやって来ました。
何周か前から、ダンシングでもキツくなってきていましたが、速度の低下を最小限に抑えるために、ダンシングで登ります。

しかし八割登ったところで、太股前側に疲労性の違和感。
このままダンシングで踏むと、足が吊ると判断してシッティングでギヤを軽くしました。
息が上がり悶えながら早く坂が終わるのを祈って登ります。


そしてやっとこさ登りきると、間髪いれずにギヤを元のギヤまで戻して加速を試みます。
「あぁぁぁぁ!」と声が漏れます。
そして下りに入り、ダンシングしながらギヤを三段上げて限界まで加速。
一瞬だけ見たメーターで、時速46キロと出ていました。

下りが終わると、体を限界まで低くしエアロポジションで風を凌ぎながら耐えて走ります。
膝がおじぎ乗りで突き出たお腹にドンドンとあたります。

そして、最後のホームストレートへ・・・!!
最後はダンシングで格好良くゴールを、と思っていた私はダンシングに入ろうと立ち上がりました。


ぴっきーん!!

あかーーん!!(笑)


足は既に限界で、三回もペダルを踏んだら力尽き、ヘロヘロとシッティングに戻りました。
そしてそのまま・・・


ゴール!!!


最後の一滴まで絞り出して完走できました!!
自転車を降りると、足はガクガク。
苦しくてゼーゼーという息がおさまらず、姿勢の維持で酷使しすぎた背筋も筋肉痛。
自転車に支えてもらってやっと立っている感じでした。

少し休むと、Sがゴールしてきました。
膝の痛みに耐えながらも、見事に完走。
やり遂げる時の精神力に、私はいつも憧れています。

今回は私が先にゴール!
普段の山では置いてきぼりの私。
平坦では頑張れるところをアピールできました・・・!(笑)


リザルトで私は18位でした。
驚くことに、ビギナークラスは完走者がクラス全体の3分の1しかいませんでした・・・。

無事に完走できてよかった・・・。


体はボロボロでしたが、最高に楽しい時間でした!
一度サーキットの楽しさを味わうと、また次も走りたいって思えます。
今度は4時間エンデューロかな!?(笑)
またこれから練習頑張ります!!


とりあえずなんとか書き終わった・・・f(^_^;