最近、韓国の文学がよく読まれていると聞きました。
私も挑戦してみようと思い、『菜食主義者』(ハン ガン著、きむ ふな訳)を読みました。
繊細でいて力強い小説だと思いました。
人は生きなくてはいけない。
生物としての使命のように、人は生きることを選択する。
そのことを表現する文章が、身体を心を冷んやりさせる。
そんな感触になる小説でした。
私は、サプリメントを飲むだけで生きていければいいのにと思うことがあリます。
食べるものを選択することが難しいと感じるのです。
植物になりたいと思うこともあリます。
陽の光と水を望むだけでいい。
生きることは、人と関係を築かなくてはいけません。
人と関係を築くことは難しい。
その人が何を望んでいるのか、時には望んでいる以上のことを推し量る。
褒められたいと思うからなのかもしれません。
褒められることを期待するから、苦しくなるのかもしれない。
でも、人間関係を築こうとすれば、例えば仕事であれば、依頼主が望んでいることは何かを考える。
期待に応えたいと思うことと、人間関係を築くことは似たようなもの。
人は人との関係を築くことを選ぶ。
そして、考えることに疲れると植物になりたくなる。
『菜食主義者』新しい韓国の文学
ハン ガン 著;きむ ふな 訳
クオン 2017.12(第2版第4刷)
