★「オレも狂いたかったんだ!」 | ★迷彩服の操体師!いざわっちの憂鬱★

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      「何でもいいから、まずやってみる。
             それだけなんだよ。」岡本太郎

★47歳だから!

最近、昔のことをよく思い出す。

スキーでのジャンプの恐怖心を消したくて
夏トレとしてインラインスケートをもって
滝野にあったハーフパイプに行った。
もう20年も前の話だろうか?

垂直部分が1m近くある本格的なやつ。
はじめて見てその大きさにビビった。

しかもべニアが敷かれたその表面は
劣化してほんのちょっと
ささくれ立っている。

MTBのダウンヒル用に使っていた
ここには大袈裟な黒地にレモンイエローの
ダイネーゼのプロテクターを上半身にまとって
膝にもプロテクターをしたけど
万が一転んだらトゲトゲチクチクするだろう。

万がイチなんてアリエナイ!
100%転ぶに決まってる!
なんたって
はじめてなんだから。
こんなところになんて立ったことすらない。

救いはこの場にただ一人ってことだ。
誰も見ている人はいない。

単管パイプで組まれた梯子を
心臓はバクバク
足元はよたよたしながら上がる。

はじっこに立ってみる
このスケートにはブレーキはない。
パイプの高さ+身長1.8mで
信じられない高さだ。

「ヤバイヤバイ!どうしよう?」
緊張と頭の上のカンカン照りのお日さまで
オーバーヒートしそうになる。
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」

蝶があざ笑うように
目の前をひらひらと飛んでいく。

生来のビビり症が猛威を振るう。
いったいこれを何回やったんだろう。
時も1時間以上たったのではないか?

大事なことに気がついた。
立って上から覗き込むから高く感じるんだ!
しゃがんだら低いじゃないか!
そうだ!これなら行けるかも!

角にへなへなとしゃがみ込み
ゆっくりと頭を前方に落としていく。

せ~の~~~!

一瞬のふわっと浮遊感から
平らなところにさしかかるところで
後ろにひっくり返った。
「イヨッシャ~!」
ヘッピリ腰だけど、まずは降りられた!

右尻から太ももにかけて
ティクティクする。
赤く擦り剥けて
予定通りベニヤ板の祟りが刺さっている。

恐怖心が
ちょっとだけ和らいだ。

さて2回目
さっきはヘッピリ腰だったから
もっと前に行ってみよう。

でもさっきほどではない。

せ~の~~~!
一瞬のふわっと無重力感。

からだの前面に衝撃が走る!
気負いすぎて今度は前に行ったらしい。

プロテクターの黒いメッシュ部分に
ベニヤ板の祟りが・・・。

3回目
さっきとさっきを足して2で割る
簡単な算数だ。

「うをっしゃ~~!やったぜ!ベイベ~~!」


3年前
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」しながらも
思い切って
自衛隊という
清水の舞台から飛び降りてみた。

今また長々と
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」
覗き込む、ビビッて下がってタメ息「ふう~↓」している。
でも、どこかに飛び降りようとしている。

今日、
操体仲間のもっちゃんのブログを見て
  佐藤忍賢(Motokatsu Sato)もっちゃんのブログ
久しぶりに感化された。
頭の中の何かのスイッチが「コチッ!」って入ったような気がする。

「そうだ!オレも狂いたかったんだ!」

また、いつの間にか
楽しいとかワクワクとか
なんとなく「幸せ」みたいなやつに憧れ&とり憑かれていた。

高校生のころだったかな?
「オレは平穏な人生は送りたくない!」
親に言って怒られたことがある。

どこかに忘れてたような気がする。その言葉。
この47歳になるまで。

そうだ元々、
人に合わせるのは苦手だったし
好かれるようなことは
やってこなかったし。
周囲からも浮いているのはいつものことだ。

しかも
人を感化する能力もそもそもないではないか!
そんなんで世の中を善くするなんて
勘違いも甚だしい。

「オレも狂いたかったんだ!」
  ただ、それだけだったような気がする。

いつか閻魔大王に会った時
「生前何をしてきた?」と聞かれたら

堂々と最高の笑顔で言えるようにしたい。
「人生に狂っていました!

伊澤隆行
まだまだ夢見る甘ちゃん47歳である。
何かしらを思い出すキッカケを作ってくれて
もっちゃんサンキュ!