猫のトラが大変だった。

齢10才でメス。
メインクーン系のミックスで毛はアカトラ。

休日、リクガメをドライブに連れて行って(便秘解消のため)戻ると、
二階から変な喚き声がするので、見に行った。

階段にトラがいた。
口いっぱいに血泡を吐き、階段の一段下までダラダラと伝ってる。
壁にも飛び散り、オーンウォーンと苦しみながら更にゲツゲツと吐こうとする。

え~!なんて酷い。な、なにがあったん!
どーしたん!

撫でながら口の周りを拭いてやると、嫌がって、廊下へ降りた。

洗剤スプレーとキッチンペーパーを持っておいかけまわす。

トイレに籠もって苦しそうにないている。

トラには悪いが、急いで階段を拭く。
トラには悪いが、メダカにえさをやる。

覗いてみた。
頑張って、トイレマットに色んな物を出してる。

毒食べた?
...でもないか。

病院に行くには、洗濯ネットが必要。
(死に物狂いで暴れる)
うちのネットは小さい、多分。
(トラはチョットデカい)

ネットを買って来なくては。
帰るまでに部屋中に吐きまくるかも。
動けないほど悪くなってたら、そんなんいやだ。

トラとラブラブの息子に電話してみよう。

私「今どこ?」
息子「今日は陶芸教室!」
私「もしかして家の近くにいるかな、と思って」
息子「結構安いよ」

そんなこた~どうでもええわ。

息子「今日は(実家には)帰れんな」
わかった..
ク~、おデートか。

トラの事は告げずにおこう。

トラ、トイレから憔悴しきって出てきた。

長い胸の毛や足にも血が付いてる。

下血したらしく、後ろも汚れて、綺麗好きなのに可哀想に。

まだ、痛むらしく、ハアハアしている。
嫌がるけど取りあえず拭いてやらねば。

二階を点検した。
座り込んで苦しんだらしく、雑誌の上に○○○を盛り上げてあった。
トラの気遣い(?)に感謝。

戻ってみると、少し落ち着いたようす。唇が白っぽいので、コタツに入ってもらった。
どこの病院にいこうか、などと考えながら洗濯物を干しているうちに、
「あれ?どこ行った?」

トラと同じぐらい敷物の心配もしてたのがばれたか?

旦那のベッドに座って休んでいた。

具合が悪い時は大体此処で回復を待つ。
猫用出入り口から一番遠いので。

旦那が帰宅したので、一緒に病院へ行った。
車中、トラは半端無く泣き叫んだ。

医「何か悪いもの食べましたか?」

そんなんわからん。

幾つかトラについてやりとりしたあと、
脱水症状なんで、と、毛皮の内側にブスッと点滴注射する。まあ、これはよそでもやった。
看護師さんが持ち上げた薬液のパックを勢いよく揉んで押しだしている。
然も途中で捨てたのが気になる。

「体温低いですね。」
吐血して下血したからね。

「止血剤打ちます。」
「抗生物質打ちます」
「効き目は2週間です(続きます、かな?)。様子を見ましょう。」
「大人しいネコですね」

死にかけてるんですけど。

また、トラは大泣きしながら帰りました。
結局原因はわからん。

次の日、トラがご飯食べる、という。

ペレット食べて、ぶり返したら可哀想。
ペレットをふやかして食べさせる人もいるらしいが、トラは食べない。

釜揚げチリメンは好きだけど塩分が気になる。

カツオ節に小さいレトルト(油臭くないやつ)なら少し食べる。

少し元気が出て、調子づいて外で葉っぱ食べて、また、吐いた。

頼む、暫くお家で大人しくしてくれ。