嫉妬 と言えば 一般的に男と女・・・・・・・・・・

のそれを 思い浮かべがちだが 実際には様々なシーンに顔を出す

 

家庭 職場 学校 そのシーンは多岐にわたると想う

笑って済ませられるくらいのそれから ドロドロした呪詛にも似たそれまで・・・・・・・・

 

勿論だから 嫉妬は! なんていう気は更々無い

 

 

一般的に 嫉妬とは 人を妬み 嫉み 羨み 人の不幸を願ってみたり・・・・・・

而してだからと言って 嫉妬を『悪』とするのは 早計に想える

 

もし悪なら 『必要悪』 的なそれであることも往々にしてあるのだから

嫉妬があるから それをバネにして なにかを生み出すことだってある

 

呪詛的な嫉妬を ネガティブな嫉妬するなら

向上心に繋がる嫉妬は アクティブな嫉妬とでも言うのだろうか

 

なにかを作ろうとしたり 計画したりする中で 力不足を感じることはよく有った

そんなときに 誰かに自分が描いていたものを 先を越されてしまえば 嫉妬も感じた

而して 反面それ以上を目指す 起爆剤となることも有った

 

嫉妬が有るから 『更に』 を目指す

勿論 行き詰まってる時に先を越されて 落ち込むことも・・・・・・・・・

 

人が居る以上 いや 生きる限り 優劣は存在する

人間だけにとどまらず 動物の中にもまた それは存在しているはずで有る・・・・・

 

全ての生き物は平等 そこまで行かなくても 人間は平等で有るなんて

所詮 ナンセンスな話だと想う

皆が同じだったら まるで生気の無い 世界だったと想うから

喜びも悲しみも無い あまりに平坦な世界 平坦な人生・・・・・・・・

 

優劣が有るから 這い上がろうとする向上心が生まれる

優劣が有るから 敗残の兵が生まれるのも 事実ではあるが

 

而して 敗残の兵となるも 希望を捨てないも 所詮は自己責任

中には 誰かの所為にして 責任を転嫁しようとする者が居るのは事実だが

 

実際 前職では そんな人達を多く見てきた 様々なシーンで・・・・・・・・・・

関わろうとしても 頑なに拒み 最後は牙を剥く者まで・・・・・・

 

心が死んでしまっては 生きる屍となる

 

私には 生きる義務があった 生きる責任があった

 

だから 生ききりたいと思った

幾度も羨み 幾度も妬み 幾度も嫉妬し・・・・・・・・・・・

 

しかし其処に埋没だけはしたくなかった

 

中原中也 の書いた 『汚れちまった悲しみに』 の一節

 

 『倦怠のうちに死を夢む・・・・』

 

ちょっと 憧れた時分もあったが 出来ないかがら

それも ある意味 嫉妬だったのかも知れない

 

歳をとれば 若さに嫉妬する

 

だから自分のようにはならないで・・・・・

もっと 自由に あなたを 伸ばしてあげてください・・・・・・・・

間違うかも知れない しかし 少しの間違いなら糧となる だから・・・・・・・

 

小さな子供を見てると ついつい想ってしまう

 

 『楽しいね 嬉しいね いっぱい笑ってね いっぱい夢見てね・・・・・・・・』

 

案外 これから始まる 可能性への嫉妬? (苦笑)

 

昔を振り返り あのとき 道を変えていたら 舵を違う方に切っていたなら・・・・・・・

そんな事を考えないほど 順風満帆な道を歩いてきたつもりは無い

むしろ紆余曲折 迷い道 行き止まり 後戻り

 

どれほどの 時間を無駄にしたかと 想わないわけでも無い

而して 反面 これが 俺の道だとも想う

 

古人曰く

 

 『人生とは 一幕限りの即興劇のようなもの』

 

齢六十六 ますます それを 強く感じるようになった気がする

たまにこんなことを考える

 

もしタイムマシーンがあって 過去に戻って遣り直しが効くと 言われたらどうする

と自問する事がある 答えは何時も一緒

 

 『それはイヤだな! 失敗はしたくない やり直したいことだって無いわけじゃ無い 

 でも それによって別のなにかを無くすなら 遣り直しなんて なくて良い

 最後まで 自分の過去に責任を持てば良いだけのこと・・・・』

 

だって自分は生きてきたんだから

 

 生きなかった人が居る 生きられなかった人が居る

 

だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

                                               by tora