今日ネットの ニュースサイトを眺めていたら

 

 『女性体当たり』

 

ってフレーズが目に止まった 正確には

 

 『女性に体当たりする暴走中年』

 

なんだけど 其れ見ただけで イメージが頭に浮かんで・・・・・・・・

 

 『ナンジャ そりゃー!!』

 

って心の中で 叫んでた!

 


 

紛いなりにも 私も男だし 歳経たといえ やっぱり男である・・・・・・・・・・

 

そも 『女性体当たり』 は いくら何でも 無いだろ!!

 

忙しいときとか 最近は通勤時間が早朝すぎなのと 夕方トラッシュ前の電車で帰宅だから無いけど

現役時代の 電車通勤の時なんかは 人とぶつかりそうになって・・・・・・・・

 

 『オッと 失礼!』

 

って なんとか身を翻して・・・・・・・・(文章にすると なんか 格好良いみたいだけど・・・・・・・・・苦笑)

 

ぶつかったら なんか失礼な気もするし お互いに転けても痛いし・・・・・・・

だから

 

 『ぶつかりそう ⇒ 避ける』

 

そんな図式しか 頭に浮かんでこなかった

其れを 寄りによってぶつかっていくって・・・・・・・・・・

 

たぶんこう言う図式だと想う

  

  ストレス ⇒ 解消     ぶつかる ⇒ 弱者 ⇒ 若い女性

 

何故 『女性』 じゃなくて 『若い女性』 なのかは 言葉に 引っかかりを覚えるが

あまり そこに触れると 地雷を踏みそうな気もするから とりあえずスルー する

 

しかし これってある種 動物虐待 虐め とも共通した意識だと想う

虐めに関しては あまり 深く関わったことが無いので 動物虐待を例にとるなら

 

相手が弱い 抵抗できない 文句も言わない 或いは文句も言えない

そこでは 加害者は 強者の論理を持つ 

 

 自分は強い だから 自分は正しい

 悪いのは 弱い お前達・・・・・・

 

非情に歪んで 酷く しみったれた 理屈なのだが ある種の夢を見るには 良い土壌なのだろうと想う

虐げられた 精神 虐げられた 想いの捌け口

 

正直言って 巫山戯んな! の其れなのだが

哀しいけれど そういうことって なにかしら 見えないところで 脈々と生き続けてきたのだと想う

 

でも なにか違わない? って想える

 

例えば 自分をして考えるなら 自分は 弱虫で有る

でも だからと言って 弱いものを虐げて 強くなったとは想いたくも無いし 想えない

少なくとも 自分より弱い其れは 守りたいと想う

 

まだほんとうに小さな 子供達の中では 『力』 が意味を持つことも有る

而して 成長して 倫理 論理を 理解するならば ものの善し悪しも 当然理解できるはずで有る

 

とは 言っても 実際其れが理解できていない 大人達を仕事を通じてみてきたのも 紛れもない事実

 

事件にまでならなくても 事情聴取に あまりの歯がゆさに ぶち切れて

 

 『巫山戯たこと言ってんじゃねーぞ!・・・・・・・・・・』

 

相手を処罰できるなら それに越したことは無い 法の下で 反省して貰える

而して被害者が其れを望まなければ お灸を据える程度の 温情を示されては 其れも出来ないことも有る

 

而してである だからと言って 反省を則すだけで終われるとは限らない

本当に 反省の情を感じられる ならそれでもいい 家に帰って 酒でも煽って 何処か 納得いかない部分に蓋も出来よう

 

しかし そうじゃない時は 流石にぶち切れた

自分も 相手もさして年も違わない 時には 私より年上だったりもした

 

でも 理にかなわない あまりに甘ったれた理屈 其れはどうにも許せない・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

話は変わるが 昔 まだ小さかった娘を 思いっきり叱ったことが有る(もう何十年も前のことだが 未だに私の頭から離れない)

 

 娘が生まれる前から 我が家には 猫が居た そして娘が生まれたとき 雉トラの雌猫が居た 名は『タコちゃん』という

 

彼女は 娘が生まれて 一緒に暮らすようになって から 娘を我が子のように 接していた

彼女は 避妊手術で子を持ったことが無い しかし 彼女は 娘を自分の娘としたのだろう・・・・・・・・・

 

悪さをした 娘を私が叱り始めると 彼女は 私と娘の前に 立ちはだかり 鳴きながら訴えた

 

 『泣いているんだから もう叱らないで・・・・・・・』

 『可愛そうだから もう叱らないでと・・・・・・・・』

 

真剣な瞳で 私を見上げ 一歩も引こうとはしなかった

 

ドラマなら 

 

 『殴りたいなら 私を殴りなさいよ 其れで気が済むなら・・・・・・』

 

そんな 台詞が聞こえてきそうな雰囲気で・・・・・・・・

流石に 気圧されて それ以上は叱れなかった

 

それでも 私が 本気で娘を叱った 或いは 怒ったことがある

それは タコに対する娘のそれで・・・・・・・・・・・・

 

タコちゃんにとって娘は 目に入れても痛く無いそれだったんだろう

しかし 子供とは加減を知らない タコの手足を 無理な方向にむけたり して遊んでいたのを見たとき

一気に爆発した

 

最初は タコに気兼ねして 我慢した

しかし 見てる内に 何故 怒らない 痛くないの それ絶対痛いでしょう!

 

酷く我慢強い猫だった事は認めても

いくら猫の関節が柔らかいと言っても 

 

限界がある 鳴きもしない しかし 止めて欲しいと タコの顔にはそれが見えていた

それが許せなかった・・・・・・・・・・・・・

如何に 小さな子供 と言えども そこまでの我慢を強いることに気づかないことが 許せなかった・・・・・・・・

 

思いっきり怒鳴った

 

 『お前にタコの痛みが分かるか? どんなに我慢しているのか 分からないのか!?』

 『お前にも 同じように遣ってやろうか!!』

 

泣きたいほどの悔しさ タコに対する申し訳ない想い 

 

 『どうして怒らないの? 痛かったんでしょ・・・・・・・・ どうして・・・・・・・・?』

 

娘は 泣いて謝った でも本当は 私ではなく タコちゃんに対して謝って欲しかった

実際其のあとのことは 私の記憶も曖昧で

 

ただ彼女は 娘は以後 同じようなことは繰り返さなかった・・・・・・

と 同時に 一人っ子 姉弟が居ないことの 不憫を感じた 申し訳ないと想った 娘に・・・・・・・

 

我が家の愛猫を賞賛する気は無いが 人間にそこまでの愛情がもてるだろうかと 想うこともある

ストレスの捌け口で 体当たり?

 

 巫山戯んな! 

 

のそれであるが 確かに そんな 人間多いのかも知れないと想う

 

取り調べみたいに 後の法的処理まで 考えてなら 言葉静かに(煮えくりかえっていても)になっても

でも それも無い お灸を据える 反省を促す それなら ぶち切れた

 

だって 悔しくて 悔しくて 

我慢する人が居る だから 遣っても良い なんて そんな理屈は認めない!!

 

文句を言わない だから 大丈夫 何で 巫山戯るな!! のそれでしかない・・・・・・・

 

哀しいけれど それが人間 勿論全てじゃないけど 全てじゃないけどね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

                                                                      by tora