『自分は 大丈夫!』

 『自分は 関係ない!』

 

仕事を通じて そんな言葉を よく耳にした

 

思わず

 

 『ざけんな! 何処に その理由があるんだ!』

 『あるなら 言ってみろ!』

 

そんな風に 怒鳴ったことは 幾度もあった

思わず 殴りたくなるけれど 其れは出来ないから

 

思いっきり 怒鳴りつける

萎縮させる つもりは無かった

しかし 許せなかった

 

そして 返ってくる答えと言えば

自己弁護の 其れでしか無い・・・・・・・

 

 『あんたには 自分の 考えが無いのか!?』

 『テメェー の頭は 何のためについてんだ!』

 『少しは 考えろ 馬鹿野郎!!』

 

もう 以前の 仕事を離れて 久しいが

世の中を見ていると

 

過去に 自分が関わってきた 其れと似たものが

さもさも 当たり前のように 闊歩している・・・・・・・

 

そんな 気がしてならない

老若男女 まるで 分け隔て無く・・・・・・・・

 

何かが 間違っているのに

誰もが  その間違いに 目を向けず

 

いや 見たくないのかもしないが?????

 

 

過去に 日本人を 揶揄する言葉として

 

 『誰かが 右を向いたら 皆が右を向く 其れが日本人・・・・・・』

 

そんな 国民性が 的を射ているのだと想う 

身近な ところでも 目にしたり 耳にすることもあった

 

ニュースで言ってた だから自分も・・・・・・・・・

皆がやってる だから自分も・・・・・・・・

 

ちょうど 買い占めによる 商品が希薄ななったとき

そんなことを 間近に感じた

 

どう考えても 流通 生産が麻痺していない以上

買い占めは 意味をなさないのに

 

心ない 嘘に惑わされ・・・・・・・・

でも 聞く耳を持ってはくれなかった・・・・・・・・

 

其の件については たぶん落ち着いたと想うが

次は 油断である

 

収束方向に あるのと 収束を混同して

 

もう大丈夫! と 想ってしまうこと

 

誰もが 不安から 逃れたいとは想う

しかし 安心と 不安から逃れることは根本的に違うのである

 

安直な 判断が さらなる 悲劇を生むことは

幾時代をしても 繰り返されてきた

 

 『勝って 兜の緒を締める』

 

とは 古人の 戒めである

安心は 油断を生む 油断は時に 多くの犠牲を強いてきた

 

確実になるまで 耐えることを 誰もが守って欲しいと想う

 

 

 

誰が 死ぬのも 誰が 悲しむのも もう見たくは無いのだから

  

                                                                                      by  tora