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連むことを嫌った
奢りがあったわけではない、傲慢だったわけでもない

誰かを巻き込むことが怖かった・・・・・・・・
それは喪うことへの、恐怖だったのかもしれない

苦痛も、苦悩も自分のものなら我慢もできる
いつの頃から、痛みさえ生きる証とおもえていた・・・・

もちろん独りでは為しえないことなどいくらである、
しかし、喪うことの哀しみ、痛み、苦悩は筆舌に尽きがたいものがある

だから、できるだけ独りで背負おうと決めていた・・・・

而して、笑顔は好きだ・・・・・・
誰かの笑顔をみているのが好きだ・・・・・・・

誰を足蹴に、誰かを乗り越え・・・・・・
それも人生かもしれないと思う

しかし、それは望めない、望みたくもない・・・・・・・
がんばる、それは対価を求めるではない、むしろ
 『頑張った証』
がほしかっただけ

私の人生は、数十年前にすでに幕をおろしていた。

それ以後の人生は第二章
欲したのは、地位でも名誉でも名声でもない・・・・・・

 『頑張ったね お疲れさま』

のただ一言・・・・・・・

いつの頃からだろう、涙も、笑顔も思い出せた・・・・・・・

しかし、あまりに私は老いてしまった・・・・・・

 『お前は 強い 強くなった・・・・・』

と言われることも・・・・・・・
しかし、私は知っている、今も自分がいかに弱いかを

 弱いから強がるんじゃない
 弱いから強くなりたいと欲した・・・・・

私の周りから、多くのもが喪われた・・・・・・・
そのたびに、悲哀に打たれ・・・・・・

而して、どんなことにも慣れるということはあるようで
それすら、鈍くなる自分を感じた・・・・・・

 けれど哀しみに慣れたくはないと思う
哀しみに慣れれば、私は哀しませる存在に墜ちるかもしれないから・・・・・・・

 最後の最後まで笑わせていたい
 最後の最後まで、

  『大丈夫だよ』

と笑っていたい・・・・・・・

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                          by tora