イメージ 1
 
 
 
 
 
猫も歳をとると 物事に動じなくなるらしい
もちろん それが良いことか悪いことかは別として・・・・・・・・
 
 
 
いつものように 自宅近くで減速して ゆっくりと車を走らせてゆくと
ヘッドライトの向こうに浮かぶのは
 
 猫の死体!?
 
 『マイケル! だからいつも言っていたのに!!』
 
車を死体の手前で止めて ドアを開けた途端・・・・・・・・
ノッソリと起き上がる・・・・・・・・・
 
 『爺さま いい加減にしろよ! 轢かれちゃうから~
  道路の真ん中で寝るなって いつも言ってるじゃない!!』
 
爺さまは 何事もなかったように ボーッとした顔をわたしに向け
 
 『帰ってきたんだ!? なんかあった????』
 
もう いい加減にしてほしい 先日も通りがかった車に轢かれそうになって
急ブレーキを踏んでもらって 命拾いしたばかりなのに・・・・・・・・
 
 『子供の頃轢かれたの 忘れちゃった!?
  痛かったでしょ!! 嫌だったでしょ!!』
 
 『道路で寝るなとは言わないけど せめて端っこに寄って寝るとか
  車が来たら退けるとか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
 
 『気持ちいいのは わかる気もするけど・・・・・・・・・・・・・・』
 『ペッチャンコになった君を見るのは嫌だよ・・・・・・・・・・・・・』
 
そんなわたしの想いを 知ってか知らずか
何事もなかったように 繰り返される日々 
 
夏が終わりゆくのは どこか一抹の寂しさもあるけど
寿命の縮まる想いを幾度もさせられるなら 早く夏が終わればいいとさえ想う 
 
生者必滅 でもね どうせなら天寿を全うして・・・・・・・・
君もまた わたしよりは 先に逝くのであろうから・・・・・・・・
 
送り火はいつも 哀しいけれど 喩え一日だけでも長生きしてほしい・・・・・
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
 2011.08.15 自宅にて