子供の頃の僕は大人の世界を忌み嫌っていた、其れは其処にどうしても割り切れない矛盾を感じていたし、許せないものを沢山見ていたからに他ならない・・・・・・・
裏と表の世界観、そんなものを嫌った自分が居た、大人になんかなりたくないそんなことも想った、でも其れを拒むことは出来ない事を知ったとき、自分の中に子供の自分を封印してしまおうと想った。
冷たい目で大人達を眺めていたのだろう、きっとイヤな子供だったに違いない
『◯◯ちゃんは何を考えてるのかわからない子ね』
って、よく言われたものだった、でも子供心にも媚びるのはイヤだったし、其れで構わないと想った。
子供の心を失うのが怖かった、疑問を抱かなくなるのと同じくらいに・・・・・・
子供の心を失うのが怖かった、疑問を抱かなくなるのと同じくらいに・・・・・・
近所に同い年くらいのが少なかったこともあり僕の遊び相手は空想だった、自転車を飛行機に見立てて、家の周りの風景を様々な風景に見立てて遊んだことを今でも、昨日のことのように覚えている。
そして動物たちと暮らすことを夢見た、其処には肉食獣も草食獣も平和に暮らす・・・・・・
思春期から青年期にかけて、だんだん周りが大人びてきた頃、僕はこんな事を想っていた、
正義ってなんだ? 多数決が正義なのか!? 常識が正義なのか!?
正義ってなんだ? 多数決が正義なのか!? 常識が正義なのか!?
反抗していた、世の中にである。
不良を装った、バイクに乗り、夜中に走ることも時々した、ただいつでも独りでだつた・・・・
徒党を組むのを嫌った、其れでは自分を見失う、僕にはそう思えて仕方がなかった。
不良を装った、バイクに乗り、夜中に走ることも時々した、ただいつでも独りでだつた・・・・
徒党を組むのを嫌った、其れでは自分を見失う、僕にはそう思えて仕方がなかった。
当然周りは僕を不良と見た、そしてこんな事も、
高校の時学校で不良達に絡まれた、周りには多くのクラスメイトがいたが誰一人として、近づこうとさえしなかった、その時つくづくこれが現実なんだって・・・・・・・
其れはからはクラスの中でも、不良を気取った、でも実際には不良グループと関わることもなく、我が道を歩いていた。
好き嫌いのはっきりした男だし、其れが顕著に出たのが成績だった、僕の好きなのは理数系、数学、物理は学年でもトップクラスの点数を取れた、その代わり英語はいつも赤点!!
試験が終わると、担任に職員室に呼び出され、試験の結果表を見せながらちょっと困ったような顔で
『お前、もうちょっと何とかならないか? ちょっと極端すぎるぞ!!』
って、担任には申し訳ないと想ったけど、どうしても好きになれなかった、おかげで大学でも英語だけには泣かれた・・・・・・・・ (^o^)ハハハ
って、担任には申し訳ないと想ったけど、どうしても好きになれなかった、おかげで大学でも英語だけには泣かれた・・・・・・・・ (^o^)ハハハ
でも良いことも、テストを返してもらうとき成績の良い子が、僕の方を恨めしそうに見てるのが可笑しかった・・・・・ (#^.^#)
子供の頃、僕が大人のイヤなことを口にすると、母は
『お前がそうならなければいいじゃない、嫌いならそうならなければいい』
『お前がそうならなければいいじゃない、嫌いならそうならなければいい』
そして
『騙されても、人を騙す人間にだけはなるんじゃない』
って、耳にタコができるほどに聞かされた・・・・・・
何時からか損得なんてどうでも良くなっていた、少なくても自分に最小限度のもがあれば何とかなる、其れより人に対してだけは偽りたくない、そんなことを想うようになっていた。
そして何かを得るためには何かを犠牲にしなくてはならないことも、時には失うことも・・・・・
そして何かを得るためには何かを犠牲にしなくてはならないことも、時には失うことも・・・・・
こんな事も良く耳にして、うんざりした
『して遣りたいから してやったんだ』
そんなことを口にした人が、ある日
『まるで恩に感じてない』
『まるで恩に感じてない』
って怒ってるの見て、貴方の常識ってその程度だったんですね、其れって非常識って言う常識ですか?、って心の中で呟いていた。
『生きるって 綺麗事じゃねぇんだよ!!』
『生きるって 綺麗事じゃねぇんだよ!!』
って、人に怒鳴ることもあった。
何もかも飲み込む覚悟が無くちゃ、出来はしないと想った。
何もかも飲み込む覚悟が無くちゃ、出来はしないと想った。
逃げない、喩え辛くても・・・・・・・
母が亡くなった葬儀の後で、兄が僕に
母が亡くなった葬儀の後で、兄が僕に
『お前は強い男だな・・・』
って、ぽつりと呟いた、酒を飲んでいたこともあり
『俺は弱い人間だ!、誰よりも自分の弱さは俺自身が知ってる!!』
そう言って、言い争いになってふたりで泣いた・・・・・
寂しかった、敵うはずのない兄に言われたことが・・・・・・・
寂しかった、敵うはずのない兄に言われたことが・・・・・・・
兄は職業カメラマン、いわゆるプロカメラマンである、だから僕は写真を遠ざけてきた・・・・・・・
撮りたかった、でも落ち込みそうで、若い頃一、二年だけ写真を撮ったがその後は20年以上写真を遠ざけ続けた・・・・・・・
撮りたかった、でも落ち込みそうで、若い頃一、二年だけ写真を撮ったがその後は20年以上写真を遠ざけ続けた・・・・・・・
四年前の夏、一冊の小説と出逢うまでは・・・・・・、
『恋愛寫眞』という一冊の本、其れが僕の心の写真の想いを一気に燃え上がらせた、撮りたい、自分が死ぬまでにこれが自分なんだって写真が撮ってみたい!!
『恋愛寫眞』という一冊の本、其れが僕の心の写真の想いを一気に燃え上がらせた、撮りたい、自分が死ぬまでにこれが自分なんだって写真が撮ってみたい!!
へたくそでも良い、わかって貰えなくても自己満足でも良い、表現してみたい無くした自分を取り戻したい、喪った大切なものを取り返すために・・・・・・・
がむしゃらに撮った一年で一万枚の写真を撮ることも・・・・・・
がむしゃらに撮った一年で一万枚の写真を撮ることも・・・・・・
駄目でも良い、遣らなきゃ後悔するだけだ・・・・・・・
『俺は、遣れるところまでしかやらねぇよ!』
捨て台詞みたいに言うのが僕の口癖、その代わりがむしゃらになるのも僕である。
『能書きたれてんじゃ~ねぇよ!! 能書きたれるんだったら遣ってみせろよ!!』
って怒鳴りつける自分が居る、同年代の男達に・・・・・・・
怒鳴った後で哀しくなる・・・・・・
怒鳴った後で哀しくなる・・・・・・
若い子の方が色々疑問を感じて、聞いてくれたり・・・・・・
分からないことを 分からないと言える素直さ、勇気、そんな気持ちを大切にして欲しいと想う。
自分が分からなかったら一緒に考えればいい、学ぶことに歳なんて関係ないんだから。
分からないことを 分からないと言える素直さ、勇気、そんな気持ちを大切にして欲しいと想う。
自分が分からなかったら一緒に考えればいい、学ぶことに歳なんて関係ないんだから。
人間は歳をとると狡さに走る、僕だって疲れる、でも若い子に自分の背中を見せていたい、
『俺だって遣れるんだぜ、お前に出来ないわけないだろ!!』
ってね・・・・・・・・・
俺より若いんだろ! だったら大丈夫だよ!!
一緒にやろうぜ、笑いながらさ・・・・・・
一緒にやろうぜ、笑いながらさ・・・・・・