昨日、手帳を眺めていたら
10/10の祝日、月曜日がふと空いていることに気がつきました。

本当は、10/9まで愛知県にいるので
一泊伸ばして名古屋でも観光しようかと思っていたのですが

今、私はノリに乗っています。

紙芝居をやりたい熱がとまらないぜ!

って感じです。

なので急遽、

葛飾区金町にあります
「こころみ亭」をお借りして

ずっと、こころみてみたかったことをやらせていただくとにしました!

毎月10日は「ぱんだの日」ですが
ぱんだの姿を借りず、今回はとらの姿でやらせていただきます!ウインク


出版紙芝居縛りの会
をやろうと思います。

もちろん「入場無料」です。
(でもちゃっかり、投げ銭口上はしますがw)


……もともと、私が影響を受けた紙芝居は
肉筆でもなく、自作でもなく、出版紙芝居でした。

子どもの頃、公園で自転車をひきながら
母親が図書館で借りてきた紙芝居をやっているのを見て

「なかなか、紙芝居もおもしろいもんだなぁ」と思ったものです。
(母はボランティアで紙芝居をやっていました。
彼女は絵が描けるので、そのうち依頼をもらうようになり、ギャラを貰うようになってからは自作も描いていました)


ところで……

昨今、〝若者の「出版紙芝居」離れ〟が、進んでいる気がします。

みなさんのお知り合いに

「今日、紙芝居買ったんだ~
新作紙芝居に二万円使っちゃったよ~」

とか言ってる、30代なんていませんよね?
私以外で。

そうなんです。

おらんのです。

例えば、幼稚園や保育園の経費で
二万円、三万、紙芝居を購入する人はいると思います。

「経費で」というのがミソなのです。


だから、最近の出版紙芝居の多くは

園児向けに作られている
ことが多いです。

だからよけい

若い世代の「出版紙芝居離れ」は加速します。


「若い世代※」(※ここでいうのは20~40代ぐらい)
は、出版の紙芝居を、買わないのはなぜか

それは

ひとつは、

紙芝居は絵本と違って
わりとハードルが高い
(いろんな要素を含みます)

そして

一冊、3,000円とかして高い

あとは

「面白さがよくわかんない」から

というのもあるかもしれません。





いずれにしても、このまま
若い世代が紙芝居を購入しないと

どうなってしまうか…



紙芝居の質が下がります。
そして生産量も下がります。



誤解を恐れず言うならば


これからの出版紙芝居は
経費で落ちるような会場で上演される向けの紙芝居しか出版されず

大人が本気で
本棚に一冊並べておきたい
と思えるような

心を打つ、紙芝居は
出版されなくなり

ついに、紙芝居は
絶滅する!


と、私は懸念しているのです。



また


私のまわりには
紙芝居師や紙芝居屋…
と名乗っている若い人がたくさんいますが、

みんな上演するのは「自作」です。

理由は明白。

「出版紙芝居」は「使用するのにお金がかかるから」

中には

「出版紙芝居は制約がありすぎて(自由がきかなくて)やってても面白くない!」

という人も多くいます。

・・・そんなことない!!!
出版紙芝居の世界は奥が深くて面白いのだ!!!!



…だけどっ!!!

…だけどっ!!!!

使い勝手が、悪いという気持ちもわかる。


先日、

たいしたギャラにもならないけれど
会場料を支払うために
お客様から
僅かな木戸銭をいただいて
紙芝居イベントをやった
20代の後輩は

出版紙芝居を使用したかったので
律儀に、出版社に問い合わせの電話をしたところ

「6,000円です」

と言われ、6,000円を支払いました。


●10分弱の紙芝居を演じるために
●お客さんからお金を徴収するというだけで
(会場費を支払うためにです、彼女の懐には入りません)


彼女は、たいへん純粋な子で

「この紙芝居の、絵が好きなんです。
自分で描こうかなと思ったけど、やっぱりこの紙芝居でやりたかったから…」


彼女はそれ(紙芝居)で稼いでいるわけではありません。

バイトを掛け持ちして
大好きな演劇と、そして紙芝居をやっている。


お客様から「入場料」をいただくイベントだ
というだけで6000円もとられてしまったのです。


「高すぎない?値切れないの?」
と私は言いましたが

「…わかりませんが、出版社からそう言われたので…」

と支払ったそうです。


私は別に

「使用するために金を払う」ということに文句を言っているわけではなく


条件を知れば

出版紙芝居は、許可無しで上演できる方法はあるし

逆に、「著作者」の権利は
守らなくてはいけない義務がある

ということです。


今回のイベントでは
そういうこともあわせて
勉強できればと思っています。




…書き出すととまらないのでこの辺にしておきますが


出版紙芝居を
若い人たちにもたくさん上演して貰いたいし
たくさん買って貰いたいです。


私も、よく、童心社さんや教育画劇さんに電話で問い合わせをさせていただいております。



「扱いにくいから出版紙芝居はやらない!」


これはとてもとても残念なことだと思います。



令和時代の出版紙芝居業界を盛り上げてきたい!!

そして、できれば、絶版の紙芝居を再販してもらいたい!!! 

そんな野望を燃やしつつ

月に一回

「本当に楽しい出版紙芝居の世界」
を企画していこうと思います。





ゆるー--くやりますので
みなさんも
きらくー--に遊びに来てください。



いずれ、こんなことを

全国でもやりたいですね。