みなさん

メリークリスマス!クリスマスツリー


どんな聖夜をお過ごしですか??



…といっても我が家にはツリーもありませんし
サンタさんも来ません!!!笑い泣き




平凡な夜です(笑)




うちの母親は敬虔なクリスチャンらしく
ミサに行ったそうです。



今年はこんなご時世なので
ミサを自粛された方もいらっしゃるかと思います。


大丈夫、お気持ちは主イエスに
届いているはずです。




キリスト教を信仰する
家庭で育ちましたが

わたしは、性格的に、
ひとつの宗教に染まれないのがわかったので

今は無宗教です。

でも、必要があれば
お経も題目も賛美かも聖書もコーランも
読むし、唱えます。

こういう、中途半端さは
好かれない方もいるかもしれませんが
わたしはこれでいて
色々考えています。






さて、
はなしは変わって…





みなさまは「クリスマスソング」といったら


なにを思い浮かべますか?






赤鼻のトナカイ?

きよしこのよる?

もろびとこぞりて?

ママがサンタにキッスした?







今日は、


この歌にスポットを当ててみたいと思います。











あわてんぼうのサンタクロース


歌詞はこんなんです。


あわてんぼうのサンタクロース
クリスマスまえにやってきた
いそいでリンリンリン
いそいでリンリンリン
らしておくれよかね
リンリンリンリンリンリン
リンリンリン


////////////

…この、一番でわかるのは

歌のタイトルにもある「あわてんぼう」の意味。

おもいっきりフライングで

来てしまったんですね。

「いそいでリンリンリン

ならしておくれよ鐘を」


は、誰が誰に、鐘を鳴らせと言っているのか

よくわからないのですが、

まぁ、おそらくは、

この歌を歌っている子ども、もしくは

サンタが、「間違って早くきちゃったから、クリスマスっぽい雰囲気を作ってくれ!さぁ!鐘を鳴らせー!」と、お願いをしているのだと、予想されます。


続いて二番です。



あわてんぼうのサンタクロース

えんとつのぞいてっこちた
あいたたドンドンドン
あいたたドンドンドン
まっくろくろけのおかお
ドンドンドンドンドンドン
ドンドンドン

////////////

あわてすぎて、えんとつからまっ逆さまに暖炉に落ちてしまったのですね。

白い髭が印象的なサンタのお顔に

煤がついて真っ黒になっていると、こう歌われています。

大惨事ですね。

さぁ、この後、どうなるのでしょうか。






あわてんぼうのサンタクロース
しかたがないからおどったよ
たのしくチャチャチャ
たのしくチャチャチャ
みんなもおどろよぼく
チャチャチャチャチャチャ
チャチャチャ

////////////

ここで注目すべき点は

「しかたがないから」という言葉。

「クリスマス前に来てしまったこと」

「えんとつからおっこちて、真っ黒になったこと」

は、本来ならあるべきでないことなのです。

夢を与えるはずのサンタクロースという存在が失敗の連続、ことごとく、子供の夢を奪ってしまった…もう、しかたがないから…という

解釈になります。

「みんなも踊ろよ僕と」から

わかるように、彼の周りには少なくとも、みんな…つまり、二名~三名以上の人間がいて

その人達は、呆然と、踊るサンタをただ眺めているということになります。

いたたまれず踊るサンタは

「みんな」に踊ろう!と誘い

失敗を有耶無耶に…誤魔化そうと、一生懸命です。

しかも「楽しくチャチャチャ」と明るく、振る舞うような努力が見えます。





あわてんぼうのサンタクロース
もいちどるよとかえってく
さよならシャラランラン
さよならシャラランラン
タンブリンらしてえた
シャラランランシャラランラン
シャラランラン

あわてんぼうのサンタクロース
ゆかいなおひげのおじいさん
リンリンリンチャチャチャ
ドンドンドンシャラランラン
わすれちゃだめだよおもちゃ
シャラランリンチャチャチャ
ドンシャララン


④と⑤の歌詞を見て
ホッと心が安堵した人もいるかと思います。

サンタさんは、一度は失敗をしてしまったが
また必ず来るよ!今度はちゃんと、クリスマスの日にね!さよならシャヤランラン!と、鳴り物までどこからか出してきて、楽しく帰って行きます。

失敗しても、へこたれず、引きずられず
すぐに前を向いています。
これは、もしかしたら、日常からこういう「ミス」の繰り返しで

もう"慣れっこ"になっているのかもしれません。

もちろん、フライング気味に来てしまったという焦りもあるので
「プレゼントを子供に渡す」という
サンタの核である"仕事"をしてゆきませんでした。

なので5番の歌詞で

こどもが
「次は、おもちゃを忘れないでね」と、念を押しているのです。

ただ、
この一文には、もう1つ取り方があり、




えんとつから落ちた衝撃で、
おもちゃを、床にぶちまけたまま
恥ずかしさを誤魔化すために踊り、
タンブリンを鳴らして
そのまま帰ってしまったため


「サンタさん、僕んちにプレゼント忘れちゃってるよー!ダメだよ、みんなおもちゃ待ってるんだから!」

の意味にもなるかもしれないなぁと…

そう、考察します。


サンタの心情的には、後記の方が
現実的かなぁとも思います。



「あわてんぼうのサンタクロース」と

それを見守る複数の人間のドラマを

ユーモアたっぷりに描いたクリスマスソングが

この「あわてんぼうのサンタクロース」なのです。







ちょっとドジっ子
だけど、かわくて憎めない
サンタさんですよね!







今でも多くの園児達が

カスタネットやタンバリンをならしながら

歌って踊る曲です。








だけど、現実的に考えると




こういうサンタクロースみたいな人間は、




お歌だからかわいいけど


実際にいたら




とんでも無く


使い物にならない大人






という烙印を押されてしまいます。















①日にちを間違える、時間の認識が甘い


②焦ってよく怪我をする、注意力が無い


③痛いけど、それをごまかすようにわざと明るく振る舞う。または、痛みに気づいていない。鈍感。すぐに、話題がそれる。いつもなにか、リズムをとって踊りがち。


④自分のした大きなミスを、ミスと気づかない。周りがあきれるほどポジティブに見える。突然脈絡もなく、タンブリンをならして消えがち。空気読まずに、騒ぎがち。


⑤忘れものが多い、身の回りのものや机の上の整理が苦手。同時に複数のことをやるのが苦手。あまりに忘れ物や無くしものが多く、もう「あー、またやっちゃったよ!」が口癖になっている。反省しても、なかなか治らない。







…これは…





全て、私にも

ドンピシャり、当てはまります。






世間で言う




発達障害

のなかでも、ADHDというタイプの
性質に非常によく似ています。






私も、



よく、時間や日にちを間違えます。

それから、慌てん坊といったら聞こえがいいですが

「衝動的」に行動を起こしてしまいます。

いつの間にかできている傷、たくさんあります。

心ではとてもとても 傷ついてるのに
人に知られたくないから笑って誤魔化したりしてしまいます。










みなさんは、


「人生で一番大きな失敗は?」と聞かれどんな話をしますか?


このサンタクロースは

おそらく、この、「クリスマス前に人の家に行ってしかも煙突から落ちたゃった話」をスベらん感じで鉄板ネタにするでしょう。



ちなみに、わたしは

おともだちのお父様のお葬式のときに
ショックで前をみていなかったせいで

お香典を、お隣の会場のしらないお婆さんのお葬式で差し出してしまい

あとから「間違えたので返してください…」

と言ったことが、これまでで一番大きな失敗だったと思いますが

きっと、忘れているだけで

もっともっとたくさんの失敗談があります。











どんな人にも得意不得意があり



時には、脳の発達や、家庭環境などで


一般的、常識的に、振る舞えない方も


この世界にはたくさんいらっしゃいます。






けど、みんな、みんな

わざとやっているわけではないのです。



悩んで、苦しんでいる人もいます。







あわてんぼうのサンタクロースは



自分の性質に、苦しんでいたかはわかりませんが





この歌のサンタクロースを



「バッカじゃないの!」

と一蹴するだけでなく



「そーかそーか、何か訳があるんだろうよ、ウンウン」



と、思えるぐらい



視野の広い思考を持ちたいなぁと思った
そんなクリスマスイブなのでした。





















ハッピークリスマス!!

良い夜を!!!










とら