この話題、時々出ては消える話です。
一応道北の鉄道情報発信Blogです(?)
初耳という方に概略を。
旭川空港最寄り駅は富良野線千代ヶ岡駅。
空港は丘の上にあり、約4kmの距離があります。
急勾配の坂を徒歩で移動するのはもの好きなユーチューバーくらい。
西聖和駅からは約7kmほどの距離ですが勾配は若干ゆるい。
通常は旭川駅からの空港行バスを利用します。千代ヶ岡、西聖和の両駅から空港行バスはありません。
旭川空港は冬季間も安定した運航することで知られ、年間通して就航率99.5%以上で、旭川空港で欠航するならよほど酷い気象なんだと諦めるしかない。それほど信頼されています。
季節運航や臨時便以外は羽田(JAL・エアDO/ANA)と成田(ピーチ)の首都圏行きだけの路線。
羽田便はコロナ前を凌ぐ搭乗率を記録しています。
GWなどは自家用駐車場が満車となるほどの利用者がいます。
観光シーズンには使用機材を大型機にして利用者UPに対応している航空会社。
一方、受け入れる旭川市内の状況はというと、バス運転手不足で乗客増に追いついていません。
市内行きバスは観光バスや都市間高速バスと同じくハイデッカーを投入しています。定員を超える乗車はできませんし増便もできず、時々積み残しが発生すると問題になっています。
そこで、一度消えた話題のJR富良野線の路線変更で、西聖和~千代ヶ岡の区間を旭川空港経由にして空港アクセスに活用しましょうという話。
10数年前に実際大学の先生や鉄道関係者が実際に検討したことがあり、空港駅建設は一歩前進しかけた時がありました。
予算やメリットが薄いということで立ち消えとなりましたが、当時の青写真を引き出して折にふれて再浮上再々浮上再々々浮上…してきます。
そして現在の空港利用者増を見込んでの何度目かの議論。
ただ、西聖和駅から旭川空港経由の千代ヶ岡駅の路線は、どのように線を引いてみても水田農家さんの立ち退きが発生します。
さらに計画では急勾配をさける為に空港地下の新駅設置というけど、水田の水が抜けない配慮など10数年前の見積もりを大きく上回る工費が算出されるでしょう。
議論を持ちかける人が昔の金額で言ってるのが納得できない。っていうか不思議。
中にはアクセス向上で就航率優秀な旭川空港をハブ空港にしようという意見を言う人まで。
ここまでくると私はハッキリ反対です。
今の本数だから降雪期でも除雪しながら離着陸を確保できるんです。
ハブ空港にして本数確保するなんて、北海道の人間なら雪の怖さ知ってるはずだから言い出せない。まして旭川の冬を知ってる人なら。
机上で就航率の数字だけ見て、現場の除雪部隊の苦労を見ない人間しか言えません。
旭川空港の高い就航率は除雪作業に従事している人たちが支えているんです。
就航率の高さだけでハブ空港にしようと言い出すと、本数増えて就航率下がったら見向きもされないってオチが待っていそう。
そして、全くの個人的な意見ですが、好天時通常は我が家の上空を低空飛行して着陸するんです。
ウルサイんです。
これ以上本数増やしてほしくないんです。
だから、富良野線のコース変更は不要です。
第一、路線変更した後まで、空港利用者が多いままと限らない。
この話題消えて、出て。消えて、また出て。そんな繰り返しになるんだろうなぁ。