道内各地に積雪期間は通行止めという道があります。
でも9月まで通行止め10月にはまた通行止め。
通れるのは1カ月だけという短期間。
雪ではなく、地下水の加減で地滑りの危険性があり、落ち着くのを待っていると9月になる。
次に雪の危険性で再度通行止め。
大雪山の雪どけ水が美味しい地下水になるけど、それが道路の開通期間を短くしている。
これは道路建設の際の見通しの甘さってことになりますけど。
道道1116号線。富良野上川線。
名称は富良野上川線ですが、東川町忠別ダム付近から東川町郊外まで12.4km区間が1か月だけの供用。富良野方面から道路を繋げるならダムに橋架けるんかな?
その先旭川市21世紀の森まで道道1116号線29kmの先はありません。道路作ってるのかな?
廃道好きって人もいるから、建設放棄された区間ってのもあるかもですが、そっちは疎いのでそっちの専門の人のサイトで調べてください。
忠別ダム側にあるゲート「チョポチナイ(ゲート)」と言えば、行ったことある人はだいたい「あ、あの道ね」とわかる幻の道です。「チョポチナイ」で伝わらない人はこの道を知らない人。
幻の道ですから知らない人の方が多いのかも。
この道、知ってる人は知ってる紅葉見物の隠れた名所です。紅葉シーズンにのみ開通する道です。
でも、今年は9月まで暑くて、その後急に寒くなり、先日の雪。紅くなる前に白くなって……、山裾も紅くなる前に霜にあたって枯れそうな雰囲気。
こんな年は珍しいけど紅葉になるのを待っているうちに通行止めになります。12日までです。
一番眺めがいいのは嶺雲橋。怖い場所です。チョッと斜めっている感覚になります。
遠くに市街地も見えます。
チョポチナイはアイヌ語地名「カムイチュㇷ゚オツナイ」からの地名。
カムイは神、チュプは魚。神の魚といえば鮭。オツは乱入する。ナイは川。鮭が乱入する(ほど群れて来る)川という意味でしょうか。
石狩川の支流で旭岳を源流とする忠別川。
ほぼ忠別川の源のこの辺りまで昔は酒が遡上していたって、鮭のパワーには驚きです。
※通称はチョボチナイ(tyobotinai)ですが、アイヌ語由来で濁音ではない半濁音(tyopotinai)じゃないか?という説を信じてチョポチナイとしました。