道南いさりび鉄道は、北海道新幹線が新函館北斗駅に延伸された時に経営分離された旧JR江差線の五稜郭~木古内を3セクとして発足された鉄道です。
列車は現在キハ40のみで運行されている37.8kmの区間で、五稜郭始発ではなく函館始発の運行です。
道南いさりび鉄道の無人駅巡り最後の駅です。
「サツカリ」この地名もアイヌ語由来というニオイが漂う地名です。
札幌の「サツ」は乾いたという意味ですから、サツカリも「乾いた なにか」だろうと想像したのですが、「シラッド、カリ」というアイヌ語由来で「磯の端」ということに由来する地名だそうです。
【蝦夷水路志に曰く、「木古内の北東二浬なる札苅村の前面距浜一浬、水路ないし九尋沙底の地は北西風に寄港し得べし」と。(札苅小学校創立百周年記念誌より)】と木古内町のHPにありました。
そんな札苅駅は北海道最南端の無人駅となります。(駅員配置駅を含めると木古内駅が最南端)
泉沢駅と同じ型の駅舎です。
駅のお向かいが受託された方のご住宅でしょうか、駅と住宅の境界の草刈りをされていました。
会釈をすると軽く返してくれましたが、不審者を警戒するようにみつめられました(-_-;)
だから、怪しい者ではないって(笑)
笑顔だったら色々と話をお聞きしたのに……。そういうのには馴れたけど、やはり話しかけるには笑顔が欲しいものです。
待合室は清掃が行き届いて快適空間です。
道南いさりび鉄道は各駅キレイに保たれていました。
ストーブがあるというのは、冬でも訪問できる安心感があります。
ただ、列車接近を知らせるアナウンスがJRのようなビンビン響くものではなく、静かにポツンと放送されるだけなので聞き取りにくい。
遅延などでいつ到着するのかわからない時には、乗りそこなう心配もあります。
それだけは要注意です。
多くの駅が棒線ではないので、ホームの移動に時間がかかります。
五稜郭方面
木古内方面
隣駅は終着・木古内です
千鳥式のホーム移動は構内踏切。列車が接近すると踏切が閉まりますのて、ご乗車の際は早めに移動する必要があります。
道南いさりび鉄道の各駅は駅舎が海側にあります。反対側は山が迫っている駅が多くあります。
どの駅もぬくもりを感じる駅ばかりでした。 もう一度ゆっくりと巡ってみたくなる駅ばかりです。
JRから経営分離された第3セクター鉄道。本気で利用者の掘り起こしをしているのが伝わる鉄路です。
40kmに満たない短い線です。大手私鉄がひしめく関西で弱小電鉄と呼ばれた阪神電鉄の本線が32kmほど。人口密度が全く違うので比較は意味がありませんが、道南いさりび鉄道は似たような短い線区です。(私が阪神ファンだから出したかっただけとバレバレ・笑)
でも、熱意と知恵と地元の人や旅行者の愛情で支えられているんだなと感じた駅巡りでした。