常盤公園の一角にある銅像。
 初代北海道庁長官・岩村通俊のものです。

 岩村氏は土佐の生まれで新政府建設で名を挙げ、北海道開拓に大きな功績を残した人です。

 札幌を碁盤の目に街づくりして「条・丁」で区分けしたり、旭川に北の都を置こうと決めたり、現在の北海道の基礎を築いた偉大な人です。

 官営工場を建てすぎて、財政破たんで人事異動されましたが、旭川だけではなく札幌市内にも銅像が置かれています。

 






 開拓初期の道路もない時代に各地を巡り、ここにこういうマチを作ろうと決めるのは大変な苦労があったと思います。
 旭川郊外の近文山から原野を見下ろし「ここにマチを」と決断したのが旭川のはじまり。

 でも、この歌碑、おかしくない?

世の中に涼しきものは上川の
       雪の上に照る夏の夜の月            素 水

 素水というのは、岩村判官の俳号です。
 俳句や短歌をたくさん詠んだ方のようで、その名があるのは不思議ない。

 上川というのは、旭川を中心に道北内陸部をいいます。石狩川の上流部で上川(かみかわ)といいます。
 でも…。涼しいものの例えで上川を詠むのはわかります。
 
 「雪の上に照る夏の夜の月」

 まだ未開の地だったとはいえ、さすがに夏の夜でも雪はないやろ~、チッチキチー