石勝線無人駅巡りのおまけです。

 楓地区はかつての炭住を市住に活用したり、沿道では賑わいを感じる地域で、まだこれだけの人が住んでいるのに駅は廃止されたの?と思える場所です。

 夕張から占冠に向かうと左手に住宅、右手に線路。その間を国道が敷かれている風景の中に楓地区があります。

 ここから先、線路は左手の山の中にトンネルが掘られて、国道は山を避けるように右側に大きく回り込みながらトンネルはわずかある程度になります。

 樹海ロードの夕張市最後の集落とも思える楓地区には、かつて駅がありました。

 鉄道地図に「楓」が初登場するのは、明治40年5月16日。貨物駅として開業しました。
 北海道炭鉱鉄道時代の夕張線支線。1909年7月10日に旅客取扱いを始め、後に支線は三井鉱山専用線を譲り受け国鉄となり登川に延伸され、登川支線と呼ばれました。
 昭和42年1月紅葉山(現・新夕張)寄りに移転。それまでのスイッチバック方式を取りやめた歴史があります。
 スイッチバック好きの人は多いので、この時代を見たかったという人は少なくないはずです。
 そういう私自身も嫌いじゃない。…、見る機会がないだけで、興味あります。

 支線の楓駅は昭和56年7月1日に廃止となります。
 再び楓駅が鉄道地図に登場するのは3ケ月後の石勝線開通時です。
 昭和56年10月1日のことです。
 元の位置から少し移動して石勝線・楓駅として再登場でした。

 貨物駅として開業、旅客取扱い、移転、廃止、石勝線に移転開業、信号場に変更。
 そんな歴史の跡は石勝線の車窓から眺めることも可能です。

 石勝線自慢のスーパーとかち・スーパーおおぞらで、新夕張を出て占冠に向かい5.7km地点。

 


 スノーシェルターを抜けて



 右にカーブする左手に



 支線時代のホーム

 そして少しその先に石勝線のホームがあります。




 
 この日は保線の方が作業していたので、これ以上近寄れませんでした。
 廃線・廃駅巡りのテツは、あまり歓迎されていないので、作業員さんの邪魔はしません(-_-;)


 だって、私は秋枯れの草を写真撮影していただけですから。