みなさま、こんばんは。
食欲大魔人・とらさん🐯です。
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本日はイレギュラーな時間の投稿ですが、題材的に、本日投稿したいと思って間に合わせました。
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小学館のまんがアプリ・マンガワンで7月15日までの期間限定公開の「第三のギデオン」を読了致しました。\(^o^)/
↑☆リンクは、試し読みが出来る小学館のサイトより。
この作品は、「医龍」でおなじみの乃木坂太郎先生の漫画で、フランス革命を題材にした作品です。
とらさん🐯は、年齢的にはあの超有名作品「ベルサイユのバラ」世代ではあるのですが、ベルバラは実は漫画もアニメもほんの一部しか見た事がありません。
漫画は、従兄妹のお姉さんが持っていたコミックを、最初の方だけ読ませて貰った記憶はあります。
オスカル様が、ロザリーの家の具の殆どないスープを飲んで、ショックを受けていたエピソードを覚えてます・・・。
とらさん🐯は歴史に疎いので、これまであまり興味が向かなかったのですが、ネットで手軽に漫画が読める様になった近年、そこがとっかかりになる事が増えて来ました。
・・・ちなみに、フランス革命を扱った作品を読んだのは、ここ2年位前が最初で、スエカネクミコ先生の「ベルサイユ オブザデッド」でありました。
☆↑試し読みができる、裏サンデーのサイト。
これは結構創作色が強い異色の作品だったのですが、剣を振るう偽アントワネット様がめっちゃカッコよくって、グイグイ引き込まれてしまいました☺️
思い返せば、この作品もマンガワンの期間限定公開作品だったんですよね。(^^ゞ))
出版社さんのこう云う読んで貰う為の企画のお陰で、普段だったら出会わない作品に手を伸ばす機会を得られるので、ありがたい事でございます(*^^*)
話を戻します。(^∇^;)ゞ
あと、最近では磯見仁月先生の「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」をコミックで追っておりまっす!
☆↑こちらも、試し読みが出来る、コミック・バンチのサイト。
2巻のパンティエーブル嬢(オルレアン公妃)の花嫁衣装製作のエピソードが大好きです♡(о´∀`о)
☆↑パンティエーブル嬢のエピソードが収録されている2巻の表紙を飾るのは、公娼・デュ・バリー夫人。
この作品は、題材が題材だけあって、とにかく画面の華やかさ・美しさに見とれる作品なのですよ!!!(〃∇〃)
・・って、思わず余談が長くなってしまいましたが。(^∇^;ゞ))
「第三のギデオン」は、フランス革命を舞台に、「父と子」の葛藤と云うテーマを軸に、人間関係の様々なパターンを描き出した作品だと感じました。
子を愛せなかった父の苦悩、そこから生じた、父親の愛情を得られなかった子の苦悩,一家庭の父親としての立場と、外の世界の父親的役割の間での苦悩、一個人の中の父性と母性との葛藤による苦悩。
フランス革命と云う歴史の大渦の中に生きた人物に、そう云った描写がふんだんに織り込まれ、「これでもか!」とばかりに表現されておりました。
その中で、主人公のギデオン・エーメを超える程の、大勢の読者の心を掴んだのは、異色の魅力を放つ、フランス国王・ルイ16世。
先に読んだ事のあるフランス革命を題材にした作品では、「頼りない王」の部分の描写が強く印象に残っていたルイ16世ですが、この作品では、「沈みゆく船を任された長」としての強い覚悟を持った芯の強い王としての描かれており。
その「父としての覚悟を持った王」に対して、「王の子供である民衆」が反発意識を高めて扇動されて行く流れの描写が、フランス革命の結末を知る現代の民としての読者には、何とも言えない遣る瀬無い気持ちを呼び起こさせるものとなりました。
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・・・で、以下はオタクなとらさん🐯の徒然なるコメントとして。
・・・まずですね、この作品の主要人物たち、揃いも揃って父子関係で拗らせまくってます;;;;
W主人公のギデオンとジョルジュに始まり、サン=ジュスト、ロベスピエール・・・;;;;
特に、後者二人、実の父への葛藤の投影として「(国民の父としての象徴たる)王を亡き者に!」と、もうすさまじい;;;;
そう云った個々の拗らせの心理描写が、アダルトチャイルドなとらさん🐯の心を、グッサグサと刺しまくる🗡;;;;
この「漫画」と云う媒体、自分が読者(他人事)であると云う立場から、冷静に見る事が出来る為、近しい葛藤を抱えている読者にとっては、場合によっては、カウンセリングを受けるよりも抵抗少なく、カウンセリング同等の効果が得られるんじゃないかと思った程です;;;;
・・んで、その拗らせの描写がまた秀逸で、例えば、父親に対して激しく葛藤するロベスピエールのイメージ画が、「満たされない子供の心を抱えたまま、大人であらざるを得なかった、アダルトチャイルドの本質」と云うものを、絵でめっちゃ的確に表現してる!!!!・・・と、無茶苦茶鳥肌が立ちました;;;;😱😱😱😱😱
それから、他の大勢の読者同様、私も陥落してしまった乃木坂太郎先生のルイ16世、「剣の代わりにハンマーを武器に持つ、ガチムキヘラクレスなパワーファイター」と表現出来る、これまでのルイ16世のイメージを覆す外見で描かれており。
錠前作りを趣味としてハンマーを振るっていた、と云うところから、「こう云うのもありだわ!!!」・・と、読者の方も、納得させられてしまう・・と云う😆
そこに、乃木坂先生オリジナルの陛下の持つ「ある特殊な能力」の設定が加わり、読者の陛下への熱愛がもう盛りだくさん!😆
この「ある特殊な能力」故に、マリーへの思いとは裏腹の葛藤が生まれていたのですが、それも終盤の見せ場に関わって来まっす!😆
(※注:漫画アプリで読んでいたので、1話毎にコメント欄がついており、読者の皆さんの寄せるコメントを読んで、とらさん🐯もめっちゃフィーバーしておりました!😆(笑)
とらさん🐯は、コメント欄が設けられていれば、可能な限り読んでおります。
「好き」の連帯感を感じてフィーバーしたいのと、他者の思考観察か出来て、視野を広げるいい機会になるので。)
ルイ16世のみならず、マリー・アントワネットも、「これまで読んだフランス革命の漫画の中で、一番好き」と、陛下と共に熱愛を寄せていた読者がとても多かったです。(^^)
特に、すれ違いが生じていた二人が、亡命の最中に不器用な互いの心を通わせるシーンは、数多のギャップ萌え民の心をキュンキュンさせた、この作品の名シーンのひとつだと言い切りまっす!!!😆
・・・と、そんな魅力的な主要キャラたちの苦悩描写や、W主人公の度重なる立場逆転に何度もハラハラさせられ、ついに誰もが知る、王と王妃の処刑で作品の幕が下りるのですが。
その時のマリーの様子は、これまでのイメージを覆すものでした。
そして、史実を読む目を覆いたくなる様な最期を迎えたとされるルイ=シャルルも、終幕直前に、漫画ならではの救いが用意されていたりと。
凄惨な歴史を舞台にした漫画でも、沈み切る事なく終幕を迎えさせてくれた乃木坂太郎先生に、大きな拍手を送りたい気持ちになりました。
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・・・と、まぁ、そんなこんなで、公開最終日の1日前、フランス革命の起こった7月14日に読了した、「第三のギデオン」。
歴史苦手なとらさん🐯が、時には読む手を止めてWikipediaなどで検索しつつ、夢中になって読んでしまった、そんな素敵な漫画作品紹介の記事でごさいました。m(_ _)m