今日から日本人に特化して、人類の文化、文明的な進化と、それに付加してくる精神性の向上がどのようにして行われてきたのか。

 社会生活と道具などを使う具体的な文化・文明、それに付随して精神性が順調に伴ってきたのか。それを検証したいと思います。

 

 日本に最初に人類が入って来たのは、約3万8千年前から4万年前だと言われています。

 その時期は、明らかな氷期と言われる時期で、地球の温度が寒冷化が進み極寒の氷の世界だった頃です。

 ちなみに、最後の氷期は7万年前から1万2千年前までとされています。

 また、氷期は何度も地球を襲っていますが、その間隔は4万年から10万年周期だとされています。

 つまり、氷期と間氷期の繰り返しが、言い換えれば氷の世界と現在の温暖の世界が、その周期で何度も繰り返しているという事です。

 

 その氷の世界は、現在よりも40mも海水面が下がり、現在の樺太やアリューシャン列島、北海道と本州を繋いでいたとされています。

 その環境の中で、北からはマンモスを追って人々が渡って来、南からは陸続きになっていた朝鮮半島から、ナウマンゾウやオオツノジカを追って人類が日本の陸地に渡って来たとされています。

 

 また、ここで先般のアメリカ先住民の事で書いたベーリング海の海面が下がり、陸続きになっていて、その一部に陸橋が現れていて、そこから渡ったとされています。

 

 つまり、それと同じように、日本でも同じように人類が食料の大型動物を追って来た訳です。

 

 皆さんの中には大きな勘違いをされている方がいる方思います。

 それは、現在の感覚で言う移住とは全く違うという事です。

 決して新天地を求めて渡って来た、また、アメリカ大陸へ渡った訳ではなく、エサ、つまり食料である大型動物を追って、つまり、大型動物を先導役としてわたって来た人々だったという事です。

 その時代の人類も動物も、今日、たった今を空腹に耐えかねてエサになる動植物を求めていたという事です。

 

 40万年前にアフリカで誕生した人類は、30万年以上かけてエサを求め東に移動してきたと言えるでしょう。

 特に氷期に於いては、果実を含めて植物性の食料は期待できずに、動きの遅い大型動物の捕獲をしてきたと思えます。

 

 しかし、ここまでで、これをお読みの皆さん、疑問が生じませんか?

 人類が氷期(氷河期)に於いて、大型動物を捕獲して食料にしていた……。

 では、その大型動物のマンモスやナウマンゾウ、オオツノジカは何を食べていたのか。

 実は、私はこれを調べてみるのですが、満足のいく答えは出てきませんでした。

 多くは、現在でも想像が可能なイネ科の植物だとか何とか……。

 氷期にそんなこと私には想像すらできません。

 

 しかし、最近のシベリアでは、熊やトラなどの動物が生存していたことは知られています。

 クマはサケなどの動物性の食料を手に入れています。

 そして、多くの木々はスギなどの針葉樹です。

 多分、氷期に於いてもこの傾向は変わらなかったと思えます。

 

 そして、もう一つ言えることがあります。

 それは、人類が誕生したのと同時に、旧石器時代であったこと。

 人間は強い牙も爪も持ちません。

 狩りをするには、道具を使わないと絶対に無理なのです。

 

 そして、氷期には多くの生物が死に絶えたとの説を論じる方が多くいます。

 でも、40万年前に人類がアフリカで誕生して以来、氷期は繰り返されているのです。

 それでも人類は生き残っています。

 また多くの動植物が生き残っていますので、その仮説は信じられません。

 

 そして、私の仮説なのですが、地球上が一様に氷河に覆われていたのではなく、地球上にはまだら模様で暖かな地域が存在していたのではないか。

 氷期に極点や高山などでは氷に覆われていても、現在のアイスランドのように火山の噴火でそこ一点だけ暖かくなっていた地域。

 また、メキシコ湾暖流のように、本来もっと寒いはずのヨーロッパ西岸の暖かさ。

 また、赤道上の気温を考えると、案外、その周辺の場所によっては夏季では+温度になっていても不思議ではない気がすます。

 つまり、色んな可能性から、また、現在の地球上の降雨状況や気温の分布を考えると色んな仮説が生まれてきます。

 

 ああ、少し余談のような感じになってきましたので、今日はこの辺で($・・)/~~~

 

 組曲 ジュピターです。