今回ご紹介するのは、いつも当ブログでも精力的に取材を行なっているTWP東京メンバーの岩澤一千乃さんです。

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§杉並区にある『アトリエ・ドゥ・ルミエール』にて。

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Q=TWP広報部(渡辺未知)
A=岩澤一千乃

Q:まずは、ウェディングフォトグラファーとしての立ち位置を教えてください。
A:『アトリエ・ドゥ・ルミエール』取締役です。夫が代表です。
契約フォトグラファー数人を抱えつつ、契約店とエンドユーザー両方(※比率は約3:7)から撮影をお請けしています。
私はエンドユーザーさんからの指名撮影が中心です。


Q:そもそも、Wフォトグラファーになったきっかけは?
A:名古屋時代の18歳頃から京都が好きで、ふらりと出かけては写真を撮っていました。
その頃から「好きなものを写真で残すこと」というのが習慣になりました。
人物を撮るようになってから、なぜか、カップルを撮る機会が多く、人と人の間に流れる空気を撮るのが好きでした。
大きな転機はフォトグラファーを目指して上京した時(※今から12年ほど前)、友人を介して、ある大御所ウェディングフォトグラファーに出会ったこと。
そこでのサンプル撮りで、オープンな新郎新婦さんに出会い、アパートでは下着姿から撮影をさせてくれて、商店街を歩くふたりなどを撮影し、即興演奏のような撮影の楽しさを知りました。
何度かの撮影において自由にさせていただき、写真も褒めていただき、舞い上がりました(笑)。
その数ヵ月後、現・夫と出会い、「ウェディングフォトの会社を起ち上げるので手伝ってほしい」と懇願されました。
前出のウェディングフォトグラファー事務所ほか、自分の人脈や契約を断ち切り、その頃は先行きも見えなかった、ルミエールの仕事一本に絞りました。
それからは撮影や接客やWeb等、常に背伸びしつつ、“背水の陣”で頑張ってきました。
ウェディングフォトグラファーとして成長するのに、厳しくも良い環境だったと思っています。


Q:一千乃さんがウェディング撮影で大切にしていることは?
A:まずは、晴れの場にふさわしい立ち居振る舞い、笑顔、対応を心がけています。
そして、自分自身の気持ちを開放にして、その場の空気を鋭敏に「感じる」こと。
自分を表現するのではなくて、あくまでも「おふたりの個性」を表現することが第一だと思っています。


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§おふたりの「ウレシハズカシ」空気感が伝わってくる1枚

Q:使用機材は何ですか。また、特にお気に入りのレンズなど教えてください。
A:ボディはCanon 5D Mark Ⅱを2台。レンズは純正の50mmマクロf1.4、85mm f1.8、24-105mm f4、16-35mm f2.8、80-200mm f2.8と、シグマの50mm f1.4を使っています。
最近のお気に入りは80-200mm f2.8。現在は製造中止のレンズです。
最近ロケ撮影が増えてボケ味の大切さを実感するようになり、昔の大口径レンズを大切に使っています。このレンズは、落として修理に出した後、ますます性能が良くなったという点でも特に愛着のあるレンズです。


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§お気に入りの80-200mm レンズ。この細腕に、この長玉(しかも何本も)!一千乃さんの底知れぬパワーを感じます。

Q:どんなアルバムを作っていますか?
A:デジタルアルバムとアナログアルバムの両方を作っていますが、うちはアナログの方に人気がありますね。A4またはA4より小さめの洋書サイズが人気です。
デジタルアルバムは、他のカメラマンが撮影したものも全て私のデザイン。正直、手が回っていないのでアナログの方に人気があるのかも…


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§デジタルアルバム(右)とアナログアルバム(左)。アルバムの表紙は、素材や色をオーダーできるものもあるそうです。

Q:写真以外での趣味、リフレッシュ方法は何ですか?
A:読書。本、雑誌、いろいろ。活字中毒なくらい。
あと、仕事中は音楽をイヤフォンで聴いてます。
週1回の休みには、家族と外食(※ベジタリアンなのでオーガニックレストラン)と海などに出かけます。


Q:一千乃さんは4歳の娘さんの母でもあるわけですが、仕事と育児の両立は、さぞ大変なのでは…
A:ウェディング撮影と子育ての両方があるから、かえっていい精神バランスを保っている気がします。
がむしゃら過ぎた頃よりも、妊娠出産でペースダウンしてからのほうが、ウェディング撮影を楽しめるようになりました!
娘に対しては、預けている時間が長いため、彼女の甘えたい気持ちを満たすのが、重要な役割と思っています。未だおっぱい飲みですが、自然と離れるまで付き合うつもり。
それ以外は女の子だからか、ひとりでに様々な事を吸収・成長しています。
またハードな日々でも、「娘をそのまま可愛い」と思える心の余裕が、いつもあって。
それはW撮影の仕事と、オーガニックの食と協力的な夫のおかげ。


Q:最後に、今後のウェディングフォトグラファーとしての夢や希望、そしてTWPについて思うことなど聞かせてください。
A:「人間賛歌」・・結婚式の撮影中、浮んだ言葉。素晴らしいご家族をたくさん撮影させていただいています。
家族間のトラブルが多い世の中へ、この素晴らしい瞬間の写真を広く発信したいです。
「人間賛歌」をテーマにした記事をウェブ発信して、展示をしたいと考えています。
幸せなご家庭が増えていきますように、祈りをこめて。


また、東京・横浜には撮影使用ができる魅力的な洋館があります。ルミエールとしては、洋館ロケ撮影を極めていき、全国から撮影依頼をいただけるように精進したいです。


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§雰囲気のある洋館で撮影された1枚。

TWPについては、入会前は活動に時間をさけるか不安がありましたが、入会後は、仕事や撮影上のヒントを沢山いただいて、プラスになることが多かったです。「井の中の蛙」は良くないです!
また、友達づきあいもままならない仕事ゆえ、TWPの活動を通じてメンバーとの交流も楽しいです。
これからTWPメンバー広報部員として、Wフォトや、メンバーそれぞれの魅力を、もっと多くの方々に知っていただけるよう、がんばりたいです!

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≪取材後記≫
華奢な外見と静かな語り口調で、おとなしい印象を受ける一千乃さんですが、実は、とにかく“ガッツがある!”。
探究心、向上心が人一倍強いフォトグラファーだと思います。
一千乃さんのウェディングフォト作品は、上品でハイソな香りがする一方で、とても素直でナチュラルな印象を受けます。
でも、さりげないショット1つにしても、その影には、レンズを変え、アングルを変えながら、少しでも良い作品を残そうと全身全霊を尽くす一千乃さんの撮影風景が目に浮かびます(TWP関係の取材の時もそうですから)。

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§アトリエ・ドゥ・ルミエールの小冊子に掲載されている1枚。私も個人的に「素敵な写真!」と思いました。

そんな、シッカリ者の反面、ちょっぴりオッチョコチョイだったり、“猪突猛進型の乙女”な一面もあったり(^0^)

先日、アトリエでお会いしたとき、「もっと個性を磨きたい」「私の個性って何だろう…」と、盛んに口にされていた一千乃さん。
でも、この“静かなるガッツとギャップ”が一千乃さんの個性であり、フォトグラファー、会社役員、妻、母親と何役もこなせる女性の秘訣ではないでしょうか (by 渡辺未知)。

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◆TWPメンバー、岩澤いちのさんのプロフィールはこちらをご覧ください