イベント後に、ある知り合いの若者が帰り際に一言
「先生、どうかお疲れが出ませんように」といたわってくださり、
まるで家族に出会ったようにホッとしたことがありました。
それに比べ自分は「ではまた」「それでは失礼します」だけの挨拶になってはいないかと考えてしまったものです。
仕事の集まりだけに限らず、友達とお茶を飲むなどだれかと会う時に「先日はお世話になりました」「初めまして」「ご無沙汰いたしました」とTPOにあった挨拶をするのは常識です。
例えば、映画のストーリーは忘れてもすてきなラストシーンだけはずっと覚えているように、
人間関係、『別れ際の一言』はよくも悪くも相手の心の中に残ります。ですから大切に考えたいと思うのです。
一般的には「暗くなってまいりましたので」「雨ですべりますから」「(旅先では)飲み水に気を付けて」など、「何に」をまめに付け加えると「気をつけて」という言葉がはっきりと生きてきます。
慣れない言葉はとっさには出てきません。積極的に使って身につけてください。
<実践マナー塾 コミュニケーション塾主宰 今井登美子先生>
(日経3月3日)
編集後記
「おつかれさま」「お先に失礼します」とかビジネスではよく使うと思います。その後に一人ひとりに違う言葉を付け加えるとどうでしょうか?
私もちょっと実践してみます。