☆句読点(くとうてん) ってわかりますか?
馬鹿にしないでよ!と言われそうですが・・・
小説であれ、評論であれ、たぶん「。」(句読点)で終わっているはずです。
夏目漱石の「坊ちゃん」は「だから清の墓は小日向の寺にある。」という文章で終わっており、その最後に「。」(句読点)がついている。
ところが「、」(読点)で終わっている小説があるのです。
徳田秋声の「縮図」。この小説は「胃腸の弱い瀬川は(中略)、お茶も立て花も活け、包丁もちょっと腕が利くところから、いつかどの食通であり、」という文章で終わっている。
つまり「、」で終わっている。そんな終わり方をしているのは、作者が執筆を中止したからです。
「縮図」は新聞に連載ものだが、情報局からクレームがつき、80回の連載を中断。秋声は82回分の途中まで書いたが、その後、創作意欲失ってしまった。そこで「、」で終わっているというわけです。
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