以前も何度か書いたと思いますが、私は普段は VPS を使っていて、AWS のような cloud service を使ったことがありません。
「AWS の使い方くらい知っておく方がいいのかな」という気もしないわけではないのですが、提供されている services があまりにも膨大で、初期学習負担が大きくて手を出していません。そして、ちゃんと内容を把握しないと「月額○円に抑えるにはどうしたらよいか」といった方法に自信が持てません。
…という認識を持っていたら、認識が私に近い方を見つけました。もし後日 scaling する可能性がそれなりにあるなら AWS の類は便利そうなんですけどね。将棋大会運営 server って多分そんなに access がなさそうです。
なんて考えていたので、大会規模を server 性能についてちょっと考察してみます。
世界最大の将棋大会は「テーブルマークこども大会」です。2012年の関東大会は3196人が参加、2018年の関東大会は3160人が参加したそうです。
あり得ない話ですが、全ての子どもが端末を持っていて、その端末を通じて勝敗報告をするものとします。以下、数的な仮定です (大きめに見積もっています)。
- 参加者は3200人
- そのうちの8割は、1局目一斉開始から10分~15分後に対局が終了し、勝敗報告をする (5分間に2560件の勝敗報告が発生する)
- 1回の勝敗報告で page 遷移 (というか server とのやりとり) が5回発生する (5分間で12800件)
こうしてみると、秒間40件くらいの access ですかね。低性能な VPS でなければ、VPS でも処理をさばけるような気がします。(あまり高負荷な処理をしたことがないので、概算に自信がありません。)
参加者60人くらいの大会なら、性能がかなり低めの VPS でも処理できるように思います。VPS 費用だけ考えたら日額10円~50円くらいでしょうか。
なので、大会運営 system を OSS として公開し、data format を標準化して後日の rating 計算なども容易にすれば、将棋界はもっと発展するのではないかな、と考えています。
まあ、そのような system をちゃんと実装する時間がないので、現時点では夢物語ですが。