なるべく少ない手順で棋譜解析の環境が整う方法を紹介します。81道場の対局後の棋譜を対象とします (他の棋譜でもほぼ同じ手順です)。Windows 10 です。
有料なら、「激指」の「次の一手」機能が最も使いやすいと思います。
無料で済ませるなら、私が見てきた範囲では「K-Shogi」が最も手軽だと思います。
- 81道場で対局後に「棋譜」→「クリップボードに KIF 形式でコピー」
- K-Shogi を起動して「棋譜」→「貼り付け」の後に「研究」→「棋譜解析」
これだけです。
iOS の場合は、ぴよ将棋を使う方法が最も良いと思います。(ぴよ将棋が公開されたばかりの頃は、画面の可愛さから軽視していたのですが、すぐにその認識を改めました。)
無料でも、もっと強い software を用意することはできます。でも、interface, engine, function, opening-library を自分で組み合わせるので、色々と大変です。例えば、ShogiDroid の説明文には、以下の記述があります。
そして、例えば、定跡ファイルは「まふ定跡」、探索部は「やねうら王」、評価関数は「tanuki-」というように組み合わせて使うこともできるのです。
「組み合わせることができる」ことと、「その作業が簡単である」こととは別でして、Windows 10 上で色々追求しだすと、かなり大変です (GUI も自分で選んで組み合わせます)。K-Shogi は
最高レベルのLv40でアマ五段ぐらいです。
だそうですので、その棋力で棋譜解析してくれれば充分だ、という方は、K-Shogi で手軽に棋譜解析するのが良いと思います。
なお、機械は、「どの手が良かったか」は教えてくれますが、「なぜ良いのか」は教えてくれません (将棋が好きな人は既に知っていることだと思います)。「なぜこの手の方が良いのか」「今の私の棋力ならどういう点に注目する方が良いのか」といったことは、(少なくとも現時点では) 棋力が高い人に訊く方がはるかに良いです。