先日北海道の2050年の推計人口が記事になっていて、2050年の北海道の推計人口は約382万人と発表されました




この記事のデータでは北海道の2020年と2050年の人口を対比して2050年に2020年の人口が半分以下になる市町村は網掛けされています




このデータを見て私が思ったのは、札幌市の2020年の人口は約197万人に対して2050年の人口は約174万人で他の道内市町村に比べてはるかに人口は減らないということです




今の北海道でも「札幌一極集中化」が問題になっていますが、将来はさらにそれが深刻化するという予想です



そうなると北海道の市町村でも人口激減が深刻になる市町村も沢山出るということで、小樽市や夕張市などは2020年の人口に比べて2050年の人口は半分以下になっています




夕張市といえば約360億円の大赤字で財政破綻したことが有名で、財政がその後も苦しくて「ゴミを燃やさない街」と話題になっていました




この2050年の北海道の推計人口を見て私が思ったのは、「これから北海道の市町村は夕張市みたいに財政破綻するところが結構出てくるな」ということです



数字を見て考えれば、私と同じようなことを考えた人はかなりいると思います



このブログを昔から見ている読者の方なら知っていると思いますが、私は夕張市破綻後の処理の経緯をかなりチェックして見ていました



夕張市の破綻処理でアカレンガ道庁と総務省の駆け引きも見ていましたし、その当時の世論の動きも見ていました



私が夕張市破綻時に指摘していたことは、「財政再建団体という仕組みはこういう大掛かりな粉飾会計で大赤字を作られた場合は機能しない」ということで、この夕張市破綻後の処理は特殊なものになっていました




結局夕張市の破綻処理は「大赤字を20年かけて返済する」処理方法で、これは総務省や世間の夕張市の粉飾会計に対する怒りを感じる処理方法でした



私はこの夕張市の財政破綻の処理をその当時に「アカレンガ型破綻」と名付けていました



あれから月日が経ってその後の夕張市がどうなったのか?大赤字返済も終わりが見えてきた時期になってきました



夕張市は私が破綻処理が決まった時に指摘したように大赤字を返済する為だけの破綻処理になって、夕張市の人口も激減してジョーブログ氏のYouTubeでは「廃墟だらけの街」と紹介されていました



私は今日この夕張市の破綻処理後に状況を「アカレンガ型ゾンビ市町村」と名付けることにして、理由は破綻しているのに無理矢理生かして存続させている状態だからです



なぜ夕張市の話を今この記事でしているかというと2050年までに北海道の市町村では、夕張市と同じ状況になる市町村が結構出ると予想しているからです



北海道では「アカレンガ型ゾンビ市町村」(大赤字の返済だけを20年くらい行わされる無理矢理存続させた実質破綻した市町村)は結構誕生すると予想しています



ただ2050年の日本は夕張市破綻時よりずっと少子高齢化が深刻になっているのが予想されるので、北海道で財政破綻をした市町村は存続させず消滅させる可能性もかなり高いと思います



だから北海道の財政破綻した市町村は当初は前例の夕張市のように「アカレンガ型ゾンビ市町村」として延命させようとすると思いますが、財政や人口が少なすぎて無理な市町村は消滅させると思います




ここで考えられるのは、北海道は国からの税金の依存がすごい地域なので、市町村が財政破綻するとボロボロになって行政サービスやインフラ維持ができなくなって人口激減がさらに加速していくということです



仮に北海道の市町村が夕張市のように「アカレンガ型ゾンビ市町村」で存続しても、行政サービスや生活インフラはボロボロになるので住民は脱出していくことになります



そういう市町村が沢山できれば、北海道の少子高齢化はさらに進むので人口激減もさらに進み、私の予想では2050年の北海道の日本人の人口は370万人くらいになると予想しています




北海道の2050年までの市町村の人口激減で「アカレンガ型破綻」→「アカレンガ型ゾンビ市町村」、消滅の展開の市町村は結構出てくると思います



この大きな流れは決定的だと思っていますが、それでも今から必死に対策をとって必死に対応すればここまで酷い状況にならないである程度緩和できるとも思っています



ただ北海道は「都合の悪い指摘や批判」は徹底的に弾圧して排除する「全体主義」なので、軌道修正して改善するのは全く期待できない地域性だというのも確かです



今の北海道のいろんな選択が未来につながっていると考えていますので、これからも北海道の動向は注視して見ていきたいです