先日の那須川天心選手のボクシング転向の第2戦の結果を受けて、帝拳ジムの本田会長は以下の方針をコメントしました

※ 10戦目までの世界挑戦はさせません。というか実力的にできません

※ 次回の3戦目は来年の1月〜2月頃

※ タイトル関係なく、経験が積めて課題が残る相手を選ぶ

※ 大事に育てている。時間はかかるが、絶対世界王者にさせる




那須川天心選手のボクシング転向の2試合を見て本田会長がこういう方針をコメントするということは、当初の方針からかなり予定変更したということです




ボクシング転向前後は那須川天心選手のお父さんが「ボクシング転向したのは井上尚弥がいるからだ」とコメントして、大橋ジムの大橋会長は「最短のデビュー3戦目で世界王者が狙える」とコメントしていたので、その「期待値」はすごく高かったと思います




当然帝拳ジムもボクシング転向後の相手は那須川天心選手と相性が良く実績もあるような選手を選別して短時間で攻撃しまくりKO勝ちできそうな相手を選んだと思います




だから那須川天心選手がこの2試合で圧倒的な強さを見せつけての短時間のKO勝ちなら3試合目は世界ランカーや東洋王者や日本王者との試合を組んでいたと思います



当然那須川天心選手の父親はそういう予定で考えていたと思いますし、この2試合の結果が不満だったからああいう態度になったと思います



実際那須川天心選手のボクシング転向後の2試合は、対戦相手はスピードに全然ついていけずパンチをもらいまくっていましたがダウンはしますがKO負けもせず、深刻な大きなダメージもないような雰囲気でした



これは帝拳ジムにとっては想定外だったと思いますしこの状態の那須川天心選手をガチで強い相手にぶつけるのは危険だと判断しての本田会長のコメントだったと思います



確かに那須川天心選手はボクシング転向して2試合ですが、キックボクシングで無敗の選手で知名度抜群で大人気の選手なので帝拳ジムも争奪戦で大金をかけて獲得したと思います




那須川天心選手はキックボクシングの選手とはいえ当然ボクシングの練習も積み重ねていて、年齢も25歳くらいなので普通の新人選手とは全く違うと思います




そう考えるとこの2試合は帝拳ジムにとってかなり期待外れでボクシングに適応もうまくいっていないというのがこの本田会長のコメントだと思います




そして那須川天心選手が10戦目まで世界挑戦ができないとなれば世界初挑戦は3年後以降ということで、その時期には井上尚弥選手はスーパーバンタム級からフェザー級に転向している可能性が高いので、井上尚弥選手が焼け野原にした後のスーパーバンタム級の世界王者を狙っているということでしょう



あと那須川天心選手は世界王者にはなれると思っていますしボクシングは4団体もあるので弱い世界王者も出てくる可能性が高いですし、最悪の場合は暫定王者か正規王者の王者決定戦をうまく組んで獲得するという方法もあります



こういう話を書いていて思ったのは先にキックボクシングからボクシング転向して7試合で全勝で全てKO勝ちして東洋王者を獲得した武居由樹選手のことで、彼は段階をキチンと踏んで実績を作っていると思いますが、大橋ジムに行ったのが正解だったと思います




武居由樹選手のことはYouTubeで見たことがありますがすごく謙虚で誠実な人柄だと思いましたし大橋ジムの人達といい関係を築いていると感じました



そして私が少し心配しているのはこの那須川天心選手の今後の方針の本田会長のコメントで帝拳ジムと那須川天心選手の父親が不協和音が発生することです



那須川天心選手の今の状況は父親にとっては想定外で当然帝拳ジムの育成に対して不信感を持ちますし、父親が帝拳ジムにどんどん口出しする展開になれば関係悪化する可能性は高いです




ボクシング界にとって那須川天心選手は大人気選手ですごく注目されて集客力もあって視聴者も集めれる選手なので、言い方は悪いですが「金のなる木」で絶対潰せない選手です




これから帝拳ジムはなんとか話題性を維持しながら長期間かけて那須川天心選手を世界王者にするというかなり難易度が高い問題が発生しています



今後那須川天心選手がどうなっていくのか注目しています