昨日は那須川天心選手のデビュー2戦目の試合がありました
初戦の相手は日本バンタム級2位の与那覇選手で今回の対戦相手はメキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン選手と123パウンドの契約体重の試合でした
123パウンドはスーパーバンタム級の122パウンドの少し上で、那須川天心選手はスーパーバンタム級なのでその少し上の契約体重の試合となります
デビュー2試合がバンタム級の相手ということで1階級下の選手ということですね
そして試合の話を書きますが、1ラウンドで那須川天心選手の左ストレートがいきなりいい感じでカウンターで入りダウンを奪いました
このカウンターの入り方はKO勝ちでもおかしくないと思い、ダメージも深刻だと思いました
私はこの1ラウンドの体が温まっていない段階でのダウンを奪った後にもっと攻めればKO勝ちかクズマン選手に深刻なダメージを与えられていたと思います
そこを仕留めきれず2ラウンド、3ラウンドと進み那須川天心選手はいいリズムで戦っていたと思います
これはやはり那須川天心選手とグスマン選手ではスピードにかなり差があるので、グスマン選手は那須川天心選手のスピードについていけず翻弄されていました
この3ラウンドまでに那須川天心選手は仕留めたかったと思います
その後にグスマン選手も那須川天心選手のスピードに慣れてきて、パンチも慣れてきたのでどんどん攻撃に出る機会が増えていきます
それでも那須川天心選手は、終始ペースを握ったままで6ラウンドから倒しに行くラッシュをかけましたが、グスマン選手も反撃していいパンチは当たりダウンも奪いますが倒しきれなかったです
そのままフルマークの大差の判定で那須川天心選手が勝ちましたが、KO勝ちを期待した人達も多くて批判も結構ありました
やはりあれだけいいパンチが当たって相手は本来1階級以上下の選手で倒しきれないのは、パンチ力がないや相手がダメージを受けた時に追い込みが足りないなど言われています
私も試合を見た感想で、せっかくいいパンチでダメージを与えていてラッシュをかければ倒せた可能性があるのにとは思いました
ただ倒しに行くラッシュは相手のパンチを受けてしまうリスクも大きく、那須川天心選手もそれを恐れていたと思います
そのパンチを怖がるのが、那須川天心選手の打つパンチにも体重を乗せれない理由だと思いましたし、実際那須川天心選手はあまり打たれ強くないのかな?と思いました
1階級下の選手にこのスタイルなら、これからアウトボクシングを磨く方向に行った方がいいと思いましたが、それなら期待値がすごく高いので評価はどんどん落ちていくような気がします
なにしろ那須川天心選手のお父さんがボクシング転向したのは、井上尚弥選手があるからだと豪語しているので、当然世間も井上尚弥選手を基準で考えていくと思います
そして那須川天心選手がお世話になっている帝拳ジムの本田会長は、この試合を見て10試合までは世界戦をやらないとコメントしました
私はこれは帝拳ジムの戦略の方向転換だと思いますし、那須川天心選手の年齢が25歳でキックボクシング無敗で鳴り物入りでボクシング転向したので本来は1試合でも早く世界戦を行いたいと思います
ただ今回の試合でそれが無理だと認識したので、長期的にじっくり育成することに方向転換したと思います
私はこれには賛成で世界戦は3年後以上後でいいと思いますしスタイルもまだまだ試行錯誤が必要だと思います
私はX(旧Twitter)でも投稿しましたが、可能ならスーパーフライ級に落として世界王者を狙った方がいいと感じました
そしてスーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級と3階級制覇を狙う路線に変更した方がいいと思いました
この2試合で那須川天心選手はバンタム級の1階級下の選手にいいパンチを当てても大きなダメージを与えることができなかったので、スピードとディフェンスはすごくレベルが高いのでまずは下の階級から始めた方がいいと思います
那須川天心選手の身長は165cmで、このくらいの身長ならもちろん体質にもよりますがスーパーフライ級でやれそうです
私は那須川天心選手は世界王者にはなれると予想していて、世界王者は4団体あるので相手を選べば世界王者になれますが亀田兄弟に近い感じになりそうです
あと帝拳ジムの本田会長は大事に育てると今回の試合後に宣言しましたが、那須川天心選手は知名度がすごく高く興行的にもお客さんを呼べるので貴重な存在ということだと思います
ただこの辺りの話は帝拳ジムと那須川天心のお父さんでうまく話がつくかどうかが心配で、那須川天心選手のお父さんは早く世界戦がやりたいでしょうし世界王者になってほしいでしょう
この辺りの話もあって那須川天心選手が振り回されなければいいなと思います
今後の那須川天心選手に注目しています