2日前にブックオフに行った時に「夕張検証」という読売新聞の記者が夕張市破綻を取材した本を見つけたので買いました



私自身夕張市が破綻した時にその動きをずっと追っていたので結構覚えていて、アカレンガ道庁の破綻処理は今でも最悪の破綻処理だと思っていますし、「最悪欠陥システム」北海道という言葉が生まれた原点でもあります



破綻するまでの夕張市の異常な状態は、私も調べてみて衝撃を受けましたし破綻後にアカレンガ道庁が夕張市職員の退職金を確保させて脱出させたのには唖然としました



この夕張市破綻でわかったのは北海道はまともな常識やモラルがないということで、北海道の行政のレベルが日本一低いと感じた夕張市の破綻劇だったと思います



この当時の私は夕張市破綻の事を調べる為に日本経済新聞と北海道新聞が取材して書いた本を参考にしましたが、日本経済新聞の本はいろいろ参考になりましたが北海道新聞の本は当たり障りのない内容で参考にならなかった記憶があります



この読売新聞が取材した「夕張検証」は、その当時すごく興味があった本でしたがタイミングが合わなくて買わなかったので今回買ってみて、あの当時のことを復習してみるのに役に立つと思いました



本来夕張市の財政再建団体になるという制度は、こんな大赤字で破綻するのを想定していないのでその破綻の仕方が異常すぎて、総務省もかなり激怒していた印象が残っています



またアカレンガ道庁の破綻処理がグダグダすぎたのと、市民より市職員を最優先にしたようなやり方が印象に残っていて、まともな責任追及ができず全国の風当たりが強かった記憶があります



この「夕張検証」では「ヤミ起債」という脱法行為や私がずっと指摘してきた10年にも及ぶ「ジャンプ」という粉飾会計など酷いモラルが欠陥した運営には全国の人達も唖然としていた記憶があります



私の場合は総務省に提出するアカレンガ道庁が作成した「夕張市の再建計画」のチェックまでして、その再建計画の将来の人口想定があまりに現実離れした割り増しだったのを確認して呆れて最後は離脱したのも覚えています



その後に夕張市は「ゴミを燃やせない街」という惨状も話題になりましたが、私はあの再建計画ならそうなるなと予想していました



そして「夕張検証」に話を戻しますが、夕張市の破綻するまでの醜態はまさに北海道の縮図であり、「肥大化した官組織」「多重行政」「分散市町村」の「北海道の最悪欠陥システム」という言葉が生まれるキッカケになった酷さでした



この「夕張検証」をチェックして今の私はどう思うのか?も機会があれば書きたいですね