今回は北海道経済に大きなダメージを与えた北海道拓殖銀行破綻(以後は拓銀破綻)について、その当時と破綻後の話をその当時を思い出しながら、Wikipediaを見ながら書いていきます



北海道は今でも言われますが、「日本の好景気の影響を受けるのが一番最後で、不況になるのが一番早い」ということで、拓銀がバブルの波に乗るために不動産など融資急拡大をしたタイミングがバブル末期の頃でした



拓銀はバブルに乗り遅れた焦りから不良案件にもどんどん融資を拡大していき、そしてバブルが崩壊して急激に不良債権が急拡大したという話で、私はこの当時の記憶は拓銀に興味もなかったので全然気にしていなかったです



ただこの当時の私は投資の勉強中でマネー雑誌の危ない銀行特集を見たら、海外の格付け会社の審査で拓銀がFランクになっていて、北海道銀行がEランクだったので北海道の銀行は危ないなと思っていました



ただその当時は北海道の新聞やテレビは拓銀が危ない話はもちろん報道しないので、私を含めて道民達は拓銀が危ない話に実感はなかったと思います



この当時はインターネットもない状態でしたし、新聞とテレビが情報の中心でしたので、北海道は「国が都市銀行を潰すわけがない」「潰れそうになったら国が助けてくれる」と北海道全体で考えていたと思います



道民達がこういう雰囲気の裏で拓銀は必死に資金繰りをしていて、再起不能になった後は譲渡先探しもすごく揉めていたという話です



その当時は北海道の地方銀行のトップの北海道銀行に拓銀譲渡が一回発表されましたが、両銀行が長年のライバルだったのもあって両銀行の行員達が猛反発して不良債権の考え方にも誤差が酷く譲渡話は潰れます



その後に北海道の地方銀行の第2位の札幌銀行への譲渡の話になりますが、Wikipediaを見るとこの当時の札幌銀行のトップの頭取で元拓銀の人で、拓銀時代に融資の考え方の違いで拓銀経営陣とやりあって報復人事で左遷させられた人だったので、拓銀経営陣は譲渡されたらその報復があると恐れて潰れたという話です



この話を見て私は拓銀経営陣は拓銀破綻させたのに、随分自己保身ばかりだなと思いましたが、北海道らしい話だと思いました



その後にやっと北洋銀行に譲渡が決まりますが、随分ゴタゴタしたなという印象でこの当時の拓銀経営陣はかなりの独裁体制だったという話ですが、北海道での拓銀の力も再認識できました



北海道唯一の都市銀行の拓銀が破綻したのは、チェックすると1997年11月頃ですが、ここから北海道は大不況に突入して「北海道が潰れる」と言われる状態に突入します



そしてこの当時のアカレンガ道庁の北海道知事は、「社会党のプリンス」と言われた横路孝弘氏が1983年〜1995年まで知事でその後はアカレンガ道庁出身の堀達也氏が1995年〜2003年まででした



この野党推薦知事だったのも拓銀破綻になった原因なのかな?と思いましたしその後の破綻処理や破綻後の北海道の救済にも大きく影響を与えたと思います



特に拓銀破綻時は野党推薦でアカレンガ道庁出身の堀達也氏が知事だったので、国とのパイプはすごく弱かったと思いますし最悪のタイミングでの拓銀破綻だと思いました



私が今でも覚えているのが、テレビ東京の朝のモーニングサテライトか夜のワールドサテライトか忘れましたが、北海道が大不況で堀達也知事が竹中平蔵氏に直接陳情に行って、社交辞令を言われて相手にされなかったことです



私はこれを唖然として見ていて、野党推薦でアカレンガ道庁出身の北海道知事はこういう軽い扱いをされるのか?と衝撃を受けました



拓銀破綻は、北海道の地方の大型融資ができなくなったり融資を受けていた会社が破綻するなど北海道経済に大きなダメージを与えました



またこれはWikipediaに書かれていましたが、北海道新聞をはじめ北海道メディアは拓銀がスポンサーだったこともあって、拓銀の経営実態を伝えることを極力避けていたという話で、これが破綻後の北海道経済や社会の混乱にさらに拍車をかけたという指摘もありました



この北海道唯一の都市銀行の拓銀の破綻は、北海道に大不況を招き深刻なダメージを与えたので、道民達は野党推薦知事では国とのパイプがないというのを実感させてトラウマになったと思います



その結果が2003年に自民党推薦の高橋はるみ参議が北海道知事選に初当選した後に4期連続当選の圧倒的な強さを見せつけて、その後は同じく自民党推薦の鈴木直道知事が北海道知事選で圧倒的な強さで初当選して今は道民の支持率が約8割です



この展開は道民がいかに拓銀破綻後の北海道の大不況がトラウマになっているかわかると思いましたし、「社会党主義」「官公労主義」「官尊民卑」のアカのコングロマリット支配の「アカレンガ型システム」が国に依存して頼りきりの北海道だということを認識したと思います



この極端な感情的に動く行動が道民の特徴で、北海道の場合は国から助けてもらうのが当たり前の感覚で、地方自治を必死に主張していますが国の豊富な補助金や地方交付税がないと何もできない国依存の地域だということです



今回の記事を書くために拓銀のWikipediaを読みましたが、改めて北海道らしい破綻だと思いましたし、破綻までの拓銀の影響力の大きさを実感しました



拓銀破綻は北海道経済に深刻なダメージを与えて、今も北海道は後遺症に苦しんでいると思いますね