先日行われた「THE MATCH 2022」ですが、那須川天心対武尊の「世紀の一戦」を中心にすごい人気で、売上は50億円と言われています
「AMEMA」のPPV(ペイ・パー・ビューコンテンツ」が「50万人」以上購入して、PPVチケットの最も安いものが5500円だったので、単純計算すると27億円以上の売上になります
K-1創始者の石井和義氏とRIZINの榊原信行氏は、「チケット売上20億円、PPV 50万件25億円、スポンサー5億円の合計50億円、観客数59000人で全ての興行記録を塗り替えたそうです
このPPVのすごい売上は、直前にフジテレビが地上波放送を取りやめたことの反動もあるそうで、地上波放送があったら、ここまでPPVは売れなかったと思います
これはまさにインターネットビジネス、コンテンツビジネスを格闘技興行に応用した形で、「一部のファンから沢山の金額を出してもらうビジネス」というビジネスモデルだと思います
このPPVはボクシングや総合格闘技など格闘技と相性がいいようで、PPV売上記録にボクシングや総合格闘技があるのを見ると、マニア向けのコンテンツが向いているビジネスモデルだと思います
一方で今回のフジテレビの放送取りやめ騒動は、テレビの更なる衰退につながりそうで、こういう総合格闘技やボクシングなどの世紀の一戦や夢のカードは放送権料がどんどん高くなっていく傾向にあります
そうなると今の衰退した日本のテレビ局は、こういうビックマッチの放送権料を払えない状況がどんどん出てくるので、格闘技のビックマッチがどんどん放送されなくなっていくでしょう
ただ格闘技側もボクシングは、井上尚弥選手はまだまだ活躍するでしょうし、今度は那須川天心選手も転向してくるし、魅力的な世界王者が沢山いるので安泰だと思います
しかしキックボクシングは、この那須川天心対武尊の試合は2人のカリスマスターのキックボクサーが、約7年もストーリーをお互いに作ってきたまさしく「世紀の一戦」でこれ以上のものはない可能性があります
そういう意味では、これがピークの可能性があると思います
それでも今回の「THE MATCH 2022」の興行売上50億円のすごい成功は、格闘技のビジネスモデルを変えていく可能性があって、テレビ局に頼る必要がなくビックビジネスができるようになることを示しました
今の日本の格闘家は、ファイトマネーだけでは生活できずにアルバイトを掛け持ちでやっている選手は、かなりいます
このビジネスモデルで興行売上が増えるようになると、そういう選手達がファイトマネーだけで生活できるようになって、試合や練習にもっと集中できて、才能を開花させる選手が出てくる可能性が高くなります
ただそのためには格闘家の人達も、SNSやYouTubeなど配信で「自己プロデュース」をして、みんなに共感されて応援される人気のある選手になることが求められるようになると思います
まあ今の時代はどんな仕事でも、「自己プロデュース能力」が重要になってきますし、「プロ◯◯」という人達は強さだけでなくファンに共感される「人気」が重要になってくると思います
今回の「THE MATCH2022」の興行売上50億円のビックビジネスは、インターネットビジネスのすごさを見せつけて、これからテレビ局はさらに衰退していきそうです