スターン・ハンセン氏の全日本プロレスに移籍は衝撃的な事件でしたが、そのキッカケになった新日本プロレスのアブドーラ・ザ・ブッチャー氏の引き抜きは、結果的には全日本プロレスを蘇らせたと思います


アブドーラ・ザ・ブッチャー氏は新日本プロレスに噛み合わず全日本プロレスの時のような魅力的な試合ができなかったですし彼を引き抜いた事により、新日本プロレスのトップ悪役レスラーのタイガー・ジェット・シン氏が居場所がなくなって、全日本プロレスに移籍しました


さらにスターン・ハンセン氏はアブドーラ・ザ・ブッチャー氏の移籍に対して新日本プロレスがアブドーラ・ザ・ブッチャー氏を高く評価しての引き抜きでないことに新日本プロレスに対して不信感を持ったようです


そして早い段階でジャイアント馬場氏がスターン・ハンセン氏にアメリカで接触してブルーノ・サンマルチノ氏やテリー・ファンク氏などを仲介役にしてスターン・ハンセン氏の移籍を決めました


そしてスターン・ハンセン氏は新日本プロレスとの契約更新をしない形で契約満了で全日本プロレスに移籍しました


スターン・ハンセン氏は新日本プロレスのシリーズの最後の試合が終わった後に、あの伝説の世界最強タッグでのセコンドでの登場となります


あのザ・ファンクス対ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカーの試合での衝撃のセコンドでの登場から場外でのテリー・ファンク氏へのウエスタン・ラリアットでのKOをして最後の乱入してジャイアント馬場氏との番外戦の大乱闘と今思い出せばVIP待遇での登場シーンでした


これはザ・ファンクスとの因縁やジャイアント馬場氏との抗争のスタートのキッカケになる登場の仕方でさらにブルーザー・ブロディ氏のタッグパートナーの席も決まったということでもあり、凄すぎるVIP待遇での移籍だったと思います


またあの番外編の大乱闘はジャイアント馬場氏の凄みを見せた内容で、チョップで額を割られたスターン・ハンセン氏の表情が印象に残りました


あの当時の全日本プロレスでジャイアント馬場氏ザ・ファンクスの抗争相手のポジションは一番いいポジションで、スターン・ハンセン氏への全日本プロレスの期待の大きさがわかります


あと余談ですが、このスターン・ハンセン氏の移籍は極秘で進められていて、ブルーザー・ブロディ氏に直前まで話を伝えられてなかったので、ブルーザー・ブロディ氏は全日本プロレスに不信感を持つようになったそうです


また新日本プロレスもスターン・ハンセン氏を引き抜かれたのは痛かったですが、彼がいなくなったことでプラス面もいろいろありました


スターン・ハンセン氏がいなくなり、海外から帰ってきた長州力氏がラリアットを決め技にして、ブレイクしましたが、これはスターン・ハンセン氏がいたらウエスタン・ラリアットの代名詞の選手だったので長州力氏はラリアットを使えない可能性が高いです


またスターン・ハンセン氏の空いたポジションにはハルク・ホーガン氏がブレイクして、彼の新しい決め技のアックス・ボンバーは変形のラリアットみたいな技なのでこちらもスターン・ハンセン氏が移籍したことによって、浮上できたと思います


そしてさらに余談ですが、スターン・ハンセン氏の引き抜きの余勢でテリー・ファンク氏はさらにハルク・ホーガン氏も引き抜こうとして移籍直前までいって、ハルク・ホーガン氏がギャラに引き上げにこの話を利用したという噂もあり、それを聞いたテリー・ファンク氏はホテルでハルク・ホーガン氏を殴ったという噂もありました


このアブドーラ・ザ・ブッチャー氏から始まった全日本プロレスと新日本プロレスの引き抜き合戦は熾烈な戦いになって凄かった記憶があり、その中でスターン・ハンセン氏の全日本プロレスの移籍がありました


このアブドーラ・ザ・ブッチャー氏の引き抜きがなければジャイアント馬場氏の性格を考えるとスターン・ハンセン氏の引き抜きはなかったような気がしますしあの引き抜きでジャイアント馬場の闘争心に火がついて、全日本プロレスが活性化したと思います


それからのスターン・ハンセン氏の全日本プロレスでの活躍は次の記事で書くので、よろしくお願いします