今のプロ棋士の棋戦で序列1位は賞金が一番高い竜王になっていますが、この辺りのお金至上主義で将棋村はおかしくなってきたように見えます


渡辺竜王の三浦九段の事件もこういう将棋村の雰囲気が渡辺竜王の暴走を生み、皮肉な事にこの事件で竜王戦は正規の挑戦者が冤罪事件で挑戦できなかったという黒歴史を作り、竜王は最低の価値になったと思います


名人は古くからあるタイトルでまさしく将棋の伝統と文化の象徴で、実力制の名人戦になってからは木村大山中原という永世名人達は将棋界の第一人者として君臨して、まさに最高峰のタイトルに相応しい過去でした


昔は「名人は将棋の神様の選ばれた棋士しかなれない」と言われていて、名人獲得はすごく大変でした


その名人に羽生世代の棋士は永世名人が2人で名人経験者が2人と凄い世代でしたが、この谷川森内羽生の永世名人あたりから名人は特別なタイトルというイメージがだんだん薄れてきました


一方の竜王戦は名人戦と違い順位戦を勝ち抜いていく必要がなく、その当時最強の棋士が竜王になれるというのがアピールポイントでした


これは羽生世代が若手の頃に羽生二冠をはじめとする羽生世代や強豪若手棋士が実はタイトル保持者やA級棋士より強いのではないか?と言われていて、それが竜王を注目させていました


これまで竜王と名人はなんとか差別化していましたが、最近は竜王戦の方が賞金がすごく高いので連盟も竜王を序列1位の扱いが凄い印象です


そして羽生名人から佐藤名人に変わって、その現役の佐藤名人が将棋ソフトのポナンザに手合い違いの完敗をして、名人の権威はさらに落ちた印象です


名人の権威の失墜は将棋の伝統と文化も失墜させると思いますし将棋村のお金至上主義は行き詰まりを感じています


ただ今期のA級順位戦は豊島八段という新八段が負け無しの連勝でさらに今期は三回しか負けていない勝率8割の歴史上最高勝率を狙えるほど勝ちまくっていますので、この状況を維持して豊島名人が誕生したら名人の権威は少し上がると思います


将棋村は名人の権威の復活を考えるべきでお金至上主義でなく、過去のタイトル保持者や歴史が最優先されるべきだと思います


今後の将棋村はどうなりますか?連盟とプロ棋士の消滅の危機のなって行くと思います