ザ・タートル 投資家たちの士官学校 | |
遠坂 淳一 秦 由紀子 おすすめ平均 タートルの人間関係が少しわかります 「タートルの秘密」もあわせて読むべき 私でもカルスマとレーダーになれるのでは? タートルの全貌が分る、内容の濃い一冊です 投資家達の士官学校! 彼らはそこで一体何を教わり、億万長者になったのか? Amazonで詳しく見る by G-Tools |
伝セ油のトレーダーのリチャード・デニス氏とパートナーのウイリアム・エックハート氏が「優秀なトレーダーは才能か訓練か」という賭けで生まれたとレーダー養成期間の「タートル」が詳しく書かれている本です。
皆さんはエディーマーフィーが出演した「大逆転」という映画を覚えているでしょうか。エリートと黒人詐欺師を使って「優秀な人間は環境か才能か」を大金持ちの兄弟が1ドルを賭けて行なったコメディ映画です。
あれの現実版として比較しながらこの本は書かれています。
いろんな種類の人間を短期間にトレード手法を教え込みその手法を絶対守らせるという条件で大金を運用させるというすごい話が実際に行なわれました。
その厳しい規律はまさに仕官学校とこの本では書かれていて集められた生徒はその規律を守り必死に運用して好成績を挙げました。
この本ではそのトレード手法の考え方もわかりやすく書かれていて、さらにその「タートル」の実態もかなり踏み込んで書かれているので読み物としても面白かったです。
どちらかというとトレード本というよりドキュメンタリー本に近く、「タートル」の実態をできるだけ描こうとした本だと思いました。
そして伝説のトレーダーのリチャード・デニス氏についても詳しくいろいろ書かれているのも楽しめました。
そしてこのような経験をした生徒の「タートル」達もこの士官学校を卒業後にいろいろな人生を歩むことになります。
成功したものや失敗したものに早くに離脱してそのトレード手法でお金儲けに走ったものなどいろいろです。
この本を読みながらその前に発売された「タートル」本を書いた2人の生徒のことを考えれば違った楽しみ方ができると思います。
これはまさにすごいドラマチックな話でこの大金を稼ぐ魔力を教えられた喜びや生徒達の戸惑いや葛藤などの心理映写もよく描いていると思いました。
かなり面白かったのでまた読みたいですね。