ウォール街〈特別編〉 [DVD]
ウォール街〈特別編〉 [DVD]スタンリー・ワイザー

おすすめ平均
stars魅力も欠点もゲッコーの暴走
stars今の日本で起きていること
starsホリエモンと村上世彰のバイブル
stars成金物語
starsマネー戦争

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 この「ウォール街」の時代くらいからアメリカの金融暴走が始まったような気がします。


 この映画のPRは「これからの戦争はマネ-だ」ということでこの時代のアメリカのマネー戦争を描いた作品です。


 この映画のマイケルダグラス演じるゴードンは「貧欲は善なり」という言葉で手段を選ばずインサイダー取引も平気で行い必死にお金儲けをします。


 チャーリー・シーン演じる若き証券マンのバドはゴードンに憧れて弟子入りしますが、会社を買収して解体するなどその非情なやり方にだんだんついていけなくなっていきます。


 やがて昔の仲間がいる父親の会社にまでゴードンの魔の手が迫った時にある決断をします。


 この映画のモデルの時代は確か「ジャンク債の帝王」マイケル・ミルトンが活躍した時代で、欲望むき出しでマネーに走った「貧欲は善なり」の時代でした。


 これが今のアメリカの金融危機につながっていったと思います。あまりにも金融に貧欲になりすぎたからでしょう。


 この映画のマイケル・ダグラスが演じるゴードンは「貧欲の塊」で欲望に限界がない人物です。


 常に勝ってお金儲けをすることばかり考える、今のウォール街の象徴のような人物で企業買収しての解体も平気で行い従業員がどうなろうと知ったことではないという姿勢です。


 そしてその大儲けしたお金で大住宅に住んで自家用ジェットを持って綺麗な愛人を囲って美味しいものを食べまくるという富を楽しむ生活をゴードンはしてバドもその欲望に飲み込まれそうになります。

 私もこの映画にかなり影響を受けました。この映画ではバイブルとして中国の古典の「孫子の兵法」が紹介されていて参考にしましたし、お金儲けのために24時間働くのは当たり前という欲望に取り付かれた人間を描いています。


 この映画は今のアメリカの末路を予言していたのかもしれないです。最後にバドの父親が「何か物を作る仕事をして欲しい」と息子にいうシーンは今の製造業が弱体化したアメリカを予言していたのかもしれないです。


 また機会があればぜひ見たい映画ですね。